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生後1ヶ月未満の子猫の成長過程と世話方法を細かく解説します!

読了までの目安時間:約 12分

1ヶ月未満の子猫世話方法

 

 

子猫のお世話は、基本的には母猫に任せて、人間は静かに見守るのがベストです。

 

ですが、母猫が育児放棄をしたり、育てる素振りは見られても母乳の出が悪い、子猫が未熟児だったり、力の強い兄弟がいたりで母乳にたどり着けないなどで、母猫に任せるのが難しい場合は、人間が母猫の代わりを務めることになります。

 

 

ここでは、子猫の週齢ごとの成長過程とお世話の仕方を解説します。

 

母猫の初乳を飲ませてはいけないケースについても解説しますので、母猫に子猫を任せられる人も必見です。

 

なお、授乳と排泄介助の詳しいやり方と、子猫の寝床の作り方と保温の仕方は、「生後間もない子猫を突然保護した時の対処法」をご覧ください。

 

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生後0日~1週間の世話方法

生後0日~1週間

 

★生後0日~1週間の子猫の様子

へその緒が取れるのは、生後5~10日くらいです。

 

自然に取れるので、放っておきましょう。

 

子猫の目が開くのは、生後7日頃です。

 

それまでは目が見えないので、嗅覚と触覚、聴覚を頼りに外界を把握しようとします。

 

 

子猫の鼻先は、温度を敏感に感知できるようになっていて、0.2度の温度変化も感じられるようになっています。

 

それによって母猫の乳首を探り当てたり、巣から出てしまったときに、巣への温度勾配を感知して、巣に戻ろうとします。

 

 

耳は生後2~3日頃から聞こえるようになり始め、生後6日までに聞こえる音域が広がります。

 

 

まだ立って歩くことはできませんが、前足を使って移動したり、母乳がよく出るように、母猫の乳房をマッサージします。

 

前足で自分の体重を支えられるようになるのは、生後5~7日頃です。

 

 

体温調節が自力でできないため、母猫の被毛の中など、暖かいものの中へ頭から潜り込もうとする「潜り込み反射」と呼ばれる行動が見られます。

 

爪もまだ出したり引っ込めたりできず、出したままになっています。

 

 

★生後0日~1週間の子猫のお世話の仕方

授乳と排泄介助を、2時間ごとに行います。

 

基本的には母猫に任せ、人間は静かに見守るだけですが、何らかの理由で母猫が世話をしないときは、人間が代行する必要があります。

 

人口授乳が必要な場合の、1回の授乳量の目安は1cc程度です。

 

 

母猫が出産後、7~10日間くらいの間に分泌する母乳が、初乳に当たります。

 

母猫の初乳には子猫の免疫力を高める抗体が含まれており、初乳を飲んだ子猫は8週間程度の間、病気にかかりにくくなります。

 

子猫が生まれて16時間以内に飲ませるのが効果的だと言われます。

 

 

ただし、母猫と父猫の血液型の組み合わせによっては、初乳を飲むことで「新生子溶血」と言う病気を発症するので、両親猫の血液型によっては、初乳を飲ませてはいけなくなります。

 

 

●新生子溶血とは?

 

生まれたばかりの子猫が初乳を飲んだ途端、血液中の赤血球が破壊されてしまう現象のことです。

 

「新生子同種溶血現象」とも呼ばれています。

 

全く症状が出ない場合もありますが、最悪の場合は何の兆候もなく、子猫が突然死んでしまうこともあります。

 

 

子猫と母猫の血液型の組み合わせによって起こりますが、子猫の血液型を決定するのは両親猫の血液型です。

 

 

したがって、子猫に初乳を飲ませてよいか判断するには、両親猫の血液型を把握しておく必要があります。

 

 

●初乳を飲ませてはいけない血液型の組み合わせ

 

猫の血液型は「A型」「B型」「AB型」の3種類です。

 

新生子溶血が起こる可能性があるのは、B型の母猫とA型の子猫の組み合わせです。

 

 

詳しくはメンデルの法則について解説しなければならなくなるので省略しますが、母猫がB型の場合、父猫もB型であれば、B型の子猫しか生まれないので、新生子溶血の心配はありません。

 

 

あるいは、B型のメス猫には子猫を産ませないようにすれば、新生子溶血のリスクを回避できます。

 

また、子猫の血液型だけがわかっている場合は、A型の子猫には母猫の初乳を与えないようにします。

 

もし、A型で子猫を産んだばかりの別のメス猫がいれば、そちらで初乳を飲ませて、免疫抗体を分けてもらいます。

 

 

初乳を分けてもらえるメス猫がいない場合は、人口授乳に切り替えます。

 

 

生後8日~2週間の子猫のお世話方法

生後8日から2週間の子猫世話

 

★生後8日~2週間の子猫の様子

生後10日頃までに目が開き始め、2~3日で完全に開きます。

 

また、生後13~16日までには、音が聞こえる方向を探索するようになります。

 

外耳道が開き始め、生後17日頃までに完全に開きます。

 

 

生後10日頃から後ろ足でも体重を支えられるようになり始めますが、歩けるようになるのはもう少し先です。

 

この頃は、移動したいときは四肢をばたつかせることで、這って移動します。

 

まだ体温調節が自力ではできず、潜り込み反射の行動も続きます。

 

 

生後2週間頃から、前歯が生え始め、生後5週にすべての乳歯が生え揃います。

 

正常な体重の目安は生後4日までが70~110g、生後5~10日が200g、生後1~2週間で200~300gです。

 

 

★生後8日~2週間の子猫のお世話の仕方

母猫にお世話をしてもらえない場合は、人間が3時間おきに授乳と排泄介助を行います。

 

1回の授乳量の目安は、約10ccです。

 

 

生後10日前後になっても、目が開く兆候が見られず、上下のまぶたがピッタリと閉じているようなら、湿らせたコットンなどで目頭を優しく拭きます。

 

そのときにドロッとした分泌物が出るようなら、動物病院に相談します。

 

放置すると失明することもあります。

 

 

生後15日~3週間の子猫のお世話方法

生後15日~3週間子猫の世話

 

★生後15日~3週間の子猫の様子

生後15~25日頃から目で奥行きを認識できるようになり、動くものを追い掛けたり、少し離れた場所にいる母猫を探したりできるようになりますが、視力が完全に発達するのは、まだもう少し先です。

 

 

この頃から、兄弟猫や人間の声を認識できるようになる子も出て来ます。

 

猫の防衛反応である、背中を丸めてシャーッと鳴く行動も見られるようになります。

 

 

また、生後3週くらいになると、よちよち歩きが始まり、体温調節もできるようになります。

 

爪の出し入れも、この頃までにできるようになります。

 

生後4週頃までは、巣の近くだけで行動します。

 

 

子猫は生後2週目辺りから、社会化期と言って、狩りの仕方や猫社会のルールを学習する時期が始まります。

 

生後15日~3週間までの間は、人間と暮らす上で必要な躾に適した時期でもあります。

 

この時期を逃すと躾けても覚えにくいので、タイミングを逃さずに躾けましょう。

 

 

体重の目安は300~400gです。

 

 

★生後15日~3週間の子猫のお世話の仕方

母猫のお世話を受けられない場合は、1日5~6回、子猫が欲しがるだけ授乳します。

 

排泄介助も、生後3週間前後までは必要です。

 

 

生後3週くらいになると、哺乳瓶の乳首に吸い付こうとする行動が見られなくなっていきますが、離乳期に移行するために成長している証拠です。

 

子猫が元気なら心配ありません。

 

 

子猫に異常が見られるときは動物病院へ

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以上が、生後1か月未満の子猫の大まかなお世話方法です。

 

子猫によって、成長速度に多少の個体差はありますが、体重が目安よりも少なすぎる、食欲がないなど、何らかの異常が見られるときは速やかに動物病院を受診しましょう。

 

 

子猫に多い異常には新生子溶血の他にも、「子猫衰弱症候群」「先天的奇形」「低血糖」「感染症」「寄生虫症」があり、パッと見はわからなくても命に関わるものや、成長とともに明らかになるものもあります。

 

 

また、子猫の健康管理を厳重に行っていても、知らない間に母猫から病気を受け継いでいる場合もあります。

 

子猫はまだ体力や抵抗力が充分でなく、短時間で容体が急変することもあるので注意しましょう。

 

 

 

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