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猫が爪とぎをする3つの理由と正しい躾の方法は?

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猫の爪とぎ理由としつけ

 

 

「猫の爪とぎで家中傷だらけになってしまう」「爪とぎの躾け方がわからない」とお困りの飼い主さんもいるのではないでしょうか?

 

特に賃貸住宅で柱や壁を傷付けられるのは、絶対に避けたいですよね。

 

 

爪とぎ自体は猫にとって必要な行動なので止めさせることができませんが、決まった場所でといでもらえるように躾けることはできます。

 

ここでは猫の爪とぎでお困りの飼い主さんのために、猫が爪とぎをする理由と、爪とぎの躾け方について説明します。

 

 

爪とぎの躾にはマタタビも活用できるので、マタタビの効果と使い方、マタタビを与えるときの注意点もお伝えします。

 

 

なぜ爪とぎをするの?

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猫が爪とぎをするのには、いくつかの理由があります。

 

 

★爪を尖らせる

 

猫が爪をとぐ一番の理由は、武器である爪を常に尖らせておくためです。野生の猫は、尖った爪を利用して効率よく狩りをしなければ生きていけません。

猫の爪は表面が層になっていて、爪をとぐことで摩耗した表面の層を除去し、鋭くて新しい層を出すことができます。カッターの刃が摩耗したら、古い部分を折って使うのに似ていますね。

 

 

●後足の爪とぎはどうするの?

後足の爪は前足の爪ほど鋭くありませんが、猫キックや木登りの際に活躍します。

 

後足の爪をとぎたいときは、咬んで古い層を剥がしています。

 

 

★マーキング

猫の肉球には、エクリン腺と言う汗腺が存在します。

 

エクリン腺からは汗の他にフェロモンも分泌します。

 

猫は爪とぎをするのは、肉球から出る分泌物を柱などに擦り付け、マーキングをする目的もあるのだろうと考えられています。

 

 

★構って欲しい

飼い主の気を引くために、わざといけない場所で爪とぎをして見せることもあります。

 

このような場合は、慌てて飛んで来て叱ると、猫は「悪い場所で爪とぎをしたら構ってもらえる」と覚えてしまいます。

 

その場は無視し、それ以外のときに猫をしっかり構って要求を満たしてあげましょう。

 

 

爪とぎの躾

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猫は理由があって爪とぎをするので、爪とぎを止めさせることは難しいです。

 

とは言え、ところ構わず爪をとがれては困るので、決められた場所のみでとぐように躾けましょう。

 

 

猫が爪とぎをしたがる場所は、爪が引っ掛かりやすく、爪痕が残りやすい場所です。

 

家の中なら柱や壁、木や籐でできた家具、革製や布製のソファなどが好まれます。

 

また、過去に爪とぎをした場所や、目立つ物も爪とぎの場所に選ばれやすいです。

 

 

この条件を参考に、猫が喜ぶ爪とぎを用意しましょう。

 

爪とぎを購入するときは、以下の条件を満たしているものを選ぶのがおすすめです。

 

    • 立てたときに30センチ以上高さがある
    • 安定感があり、猫が体重を掛けても倒れない
    • 節目が縦方向
    • 爪の引っ掛かりがよい
    • マタタビ入り

 

 

猫が爪とぎを始めるのは、生後5~6週目頃です。

 

子猫が爪とぎをする年齢になったら、爪とぎを用意しておきます。

 

猫が爪とぎのそぶりを見せたら、すぐに爪とぎを与えて正しい場所を教えます。

 

猫に爪とぎの場所を躾ける際、爪とぎにマタタビの匂いが付いていると躾けやすいです。

 

 

爪とぎを躾けるときは、猫の前足を爪とぎに乗せ、前足を引っ掻くように動かしてやります。

 

猫がなかなか爪とぎと認識しない場合は、肉球を押して爪を出させ、爪とぎの表面に爪を引っ掛けてやります。

 

 

★マタタビの効果

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マタタビとは、「木天蓼(もくてんりょう)」「夏梅(なつうめ)」とも呼ばれる、マタタビかマタタビ属の落葉蔓性木本(らくようつるせいもくほん)です。

 

 

日本各地の山林に自生する植物で、6~7月に梅に似た花を咲かせ、花がすべて咲く頃になると葉の半分ほどが白くなります。

 

 

マタタビの名前の由来は、疲れた旅人がマタタビを食べたら、旅を続けることができたことから「又旅」の名前になったと言う説があります。

 

 

マタタビに猫が反応するのは、「マタタビラクトン」「アクチニジン」「β-フェニルエチルアルコール」が含まれているためと言われています。

 

 

猫の口の中にあるヤコブソン器官がマタタビの匂いを嗅ぐと、性的快感に似た感覚を得ることができます。

 

ただし、子猫と妊娠中のメス猫には効果が薄いです。

 

中毒性はなく、酩酊する時間も5~10分程度です。

 

 

ですが、マタタビはあくまで嗜好品で、猫に1g以上のマタタビを一度に与えると脳が麻痺を起こし、突然走り回ったり涎を垂らすなどの奇行を誘発します。

 

最悪の場合は死んでしまうこともあるので、与え過ぎには注意してください。

 

 

●市販の爪とぎにマタタビが付いている理由

市販の爪とぎには、マタタビの粉末が同梱されているものがあります。

 

これはマタタビの粉を振り掛けることで、猫に爪とぎを魅力的に感じてもらうためです。

 

 

猫が柱などで爪とぎを始めたときに、マタタビ付きの爪とぎを与えると、「飼い主がくれた爪とぎの方が気持ちいいにゃ~」となり、次からもその爪とぎを使ってくれやすくなります。

 

 

なお、爪とぎに同梱されているマタタビは0.5g入りのものが多いので、一度に全部振り掛けても健康には問題ありません。

 

ですが、爪とぎ用のケースや床に付着したマタタビを放置すると変色してしまいます。

 

マタタビが爪とぎからこぼれないよう、少しずつ振り掛けた方がよいでしょう。

 

 

★爪とぎの躾けはご褒美はいらない

猫にとって爪とぎは気持ちよいものなので、爪とぎ自体がご褒美になります。

 

そのため、おやつなど特別なご褒美がなくても覚えることができます。

 

 

猫に1日に与えてよいおやつの量はごく少量なので、ご褒美のおやつはトイレの躾けやコミュニケーションなど、爪とぎ以外の場面で活用しましょう。

 

 

★爪とぎを設置する場所

どうしても柱や家具で爪とぎをしてしまう場合は、猫が爪とぎをしたがる場所に爪とぎを設置してしまいましょう。

 

爪とぎをされては困る場所に、障害物を置いておくのも効果的です。

 

 

★爪を切る

完全室内飼いの猫の場合は、定期的に爪を切っておく方法もあります。

 

爪とぎの行為自体はなくなりませんが、家や家具へのダメージを最小限に抑えることができます。

 

 

ただし、外に出る猫の場合は、爪を切ってはいけません。

 

爪を切られた猫は木登りなどが上手にできなくなるので、外敵に襲われる・高いところから落下するなどの危険があります。

 

 

 

 

猫のしつけ 行動や習性

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