【猫の皮膚炎】耳の先端部に脱毛やかさぶたが見つかったら?原因や治療法
猫の耳の先端部に発生する脱毛やかさぶたは、血行不良などあまり心配しなくて良いものから、皮膚病、ダニなどの寄生虫が原因のものなど原因はさまざまです。
もっとも多いのがアトピーなどアレルギーによるもので、痒みを伴うため猫にとってはとても辛い症状です。
今回は猫の耳の先端部に出来る脱毛やかさぶたの原因などについてまとめてみました。
気になる方は参考にしてみてください。
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猫の耳の先端部の脱毛とかさぶたの原因
猫の耳の先端部に脱毛やかさぶたがなぜ出来てしまうのか、まず最初に考えられるのが皮膚病です。
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーのほか、細菌や真菌による皮膚病の可能性もあります。
ダニなどの寄生虫が原因になることもあり、耳以外に頭や他の皮膚にも脱毛やかさぶたが見られることがあります。
そのほか、血行不良で血流が耳の先端まで届かないために脱毛する場合もあります。
★猫のアトピー性皮膚炎
猫のアトピー性皮膚炎は、アトピー素因を持つ猫が何らかのアレルゲンを吸引したり皮膚に付いた時に見られる、痒みをともなう皮膚炎です。
若い猫が発症しやすいと言われており、顔や耳、首などに強い痒みが生じるため、患部をなめたり掻きむしったりしてしまい脱毛を起こし、悪化していきます。
慢性化すると皮膚が分厚くなって黒ずんでくることもあります。
アレルゲンは花粉やハウスダスト、カビの胞子などさまざまで、春や秋など季節によって起こる場合もあれば季節を問わず発症することもあります。
猫のアトピー性皮膚炎はアレルゲンを飼育環境から排除することが必要ですが、特定する事が難しいため、痒みなどの症状を緩和するために抗炎症剤や抗アレルギー剤の投与をして治療していきます。
皮膚に付着したアレルゲンを取り除くためにシャンプーをすることもすすめられます。
★猫の食物アレルギー
猫の食物アレルギーは、ある特定の食物を食べた後に発疹や脱毛、下痢や嘔吐などの症状が出ます。
アレルギーを起こす主な原因として考えられるのがタンパク質で、キャットフードにはタンパク質の供給源としていろいろな原材料が使われていますが、中でも牛肉や乳製品、魚が多いと言われています。
ほかにも小麦粉、とうもろこし、大豆、白米などもアレルギー反応を起こす原因になる場合があります。
食物アレルギーを治療するには食生活を見直すしかありません。
アレルギーを起こしている食品を特定することは難しいため、市販のアレルギー対応食を与えて様子を見ましょう。
穀物フリーで総合栄養食のキャットフードなどもたくさん販売されているので、猫の好みに合うものを試してみてください。
痒みや脱毛がひどい場合は動物病院で診てもらい、抗炎症剤やかゆみ止めを処方してもらいましょう。
★寄生虫が原因の場合
ダニなどの寄生虫が原因の場合は、ほとんどがヒゼンダニというダニが寄生して起こります。
耳のほかにも顔や頭に脱毛や発疹、かさぶたが見られます。
痒みが激しいので発症すると体を引っ掻くようになり、猫の体温が高くなるとヒゼンダニも活発になるため、夏場に感染すると症状が強く出ることがあります。
放置してしまうと皮膚の炎症が全身に広がってしまい、激しい痒みによるストレスで食欲がなくなり栄養状態が悪くなるので高齢猫や子猫は注意が必要です。
病院での診察は皮膚の表面を少し削って顕微鏡でヒゼンダニや卵を探しますが、ヒゼンダニは皮膚にトンネルを掘るため見つからないこともあります。
治療はダニ駆除剤の投与や薬用シャンプーでの洗浄、皮膚炎を起こしている部分は抗生物質を投与することもあります。
まとめ
いかがでしたか?
人間と同じように猫も激しい痒みを我慢することが出来ず、掻きむしってしまうことで悪化することが多いようです。
ストレスにより食欲不振になると他の病気を発症してしまう可能性もあるため、早めに病院に連れて行くようにしましょう。
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