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噛まれたり引っ掻かれたら要注意!猫から人にうつる主な病気とは?

読了までの目安時間:約 10分

人間に感染する猫の病気

 

 

猫などの動物から人間にうつる病気を人獣共通感染症(ズーノーシス)と言います。

 

猫とのスキンシップや噛まれる、引っ掻かれるなどが原因で感染症がうつることがあるため、日頃から気をつけなければいけません。

 

感染経路もさまざまな人獣共通感染症ですが、実際にどんなことに気をつければ良いのか、予防法や主な病気などについてまとめてみました。

 

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猫から人にうつる病気とは?

人獣共通感染症はズーノーシスとも呼ばれ、猫から人、人から猫にうつる病気のことを言います。

 

ズーノーシスは2006年に施行された動物愛護法で「動物に起因する感染症予防のために必要な注意を払うこと」と明記されたことで、飼い主の責任になりました。

 

 

ズーノーシスは猫の病気がそのまま人に、人の病気がそのまま猫に感染することではなく、ノミやダニなどの寄生虫や細菌・真菌などが原因となり感染する病気です。

 

感染経路もさまざまで、寄生虫が皮膚を食い破って侵入する経皮感染や、卵が口に入るなどで感染してしまう経口感染があり、猫に引っ掻かれたり噛まれることで感染してしまう菌もあります。

 

 

人から猫へうつることも理論的にはありえますが、猫には無症状の病気が多く、人間の方が衛生的な生活をしていることから実際には問題にならないと言われています。

 

 

細菌が原因となる病気

細菌は顕微鏡で見える大きさの菌で、有害な細菌とビフィズス菌のように人間にとって有用な菌もあります。

 

細菌の多くは糞便中に含まれるため、お尻などを自分で舐める猫にとっても注意が必要です。

 

★パスツレラ症

猫の爪や口の中に潜んでいる細菌で、引っ掻かれたり噛みつかれることで感染ことがあります。

 

40歳以上の人に発生することが多く、感染すると傷口に痛みと腫れが起きます。

 

感染が奥まで広がった場合は骨の膜が壊死することもあり、気道に感染することで気管支炎や肺炎を起こすこともあります。

 

猫に症状はありません。

 

 

★エルシニア症

保菌している猫や糞便に触れた手が、何らかの形で口に入ることで経口感染してしまう病気です。

 

主に下痢や腹痛など胃腸炎症が起こり発熱もあります。

 

成人に症状が出ることはほとんどなく、2〜3歳の幼児に多いと言われています。

 

胃腸炎症のほかに発疹やリンパ節炎、敗血症など重症化することもあります。

 

猫は無症状です。

 

 

★サルモネラ症

豚や鶏、牛の腸管内では常在菌として保菌されている菌で、鶏肉や卵などから食中毒を起こすことがあるため一般的によく知られている菌です。

 

保菌している猫やその糞便に接触することで口に入ると感染し、急性胃腸炎を感染後48時間内に発症し、嘔吐や下痢などの症状が出ます。

 

小さい子供の場合は痙攣や意識障害など重症化することもあります。

 

猫は下痢をする場合もありますが、無症状のこともあります。

 

 

★猫ひっかき病

ベルトネラ・ヘンセラという菌が原因菌で、名前の通り猫に引っ掻かれたり噛みつかれることが原因で感染します。

 

猫同士でもノミを介して感染することがあり、ノミから人に感染することもあります。

 

症状は受傷した患部が虫さされのように赤く腫れ、ワキなどのリンパ節が腫れます。

 

自然治癒することが多いと言われていますが、脳炎や心内膜炎にかかることもあります。

 

猫には症状が出ません。

 

 

真菌が原因となる場合

真菌は細菌より少し大きく、細菌が細胞分裂により増殖するのに対し、真菌は枝分かれしながら増えていきます。

 

カビや水虫が真菌の仲間です。

 

 

真菌が原因になる病気は皮膚糸状菌症と言って、ほとんどの場合感染しても症状が出ませんが、子供や免疫が下がっている人、皮膚が弱い人などは症状が出ることがあります。

 

感染した猫に触れることで接触感染し、手や足の皮膚や頭部に痒みやフケなどが出ます。

 

猫が感染した場合も人間同様痒みやフケの症状が出ます。

 

 

寄生虫が原因となる場合

寄生虫は動物の対外や体内に付着して栄養をとり、細菌と同じくらいの大きさのマラリア原虫、数ミリあるノミ、数センチのサナダムシなどいろいろな大きさの寄生虫が存在します。

 

★トキソプラズマ症

猫とは関わりが深い病気と言われており、トキソプラズマ・ゴンディーという名前の原虫が原因になります。

 

他の動物にも感染しますが猫の体内に入った時だけ増殖することができるため、トキソプラズマにとって猫は終宿主となります。

 

 

人間に感染しても症状がないことも多いですが、発熱やリンパ節の腫れが見られたり、目に発症すると視力障害や眼痛を引き起こすこともあります。

 

妊婦が感染すると流産や先天的な障害が生じる危険があります。

 

猫の糞便に含まれるトキソプラズマが何らかの形で口に入ることで感染します。

 

猫には症状がありません。

 

 

★クリプトポリジウム症

動物の消化管に寄生するクリプトスポリジウム・パルバムという原虫が原因となる病気です。

 

塩素に抵抗性がある原虫のため水道水から集団感染した事例があるそうです。

 

感染している猫の糞便から口腔感染することが多く、感染後4〜7日ほどで腹痛を伴う水のような下痢が起き、発熱や嘔吐などを伴うこともあります。

 

猫には症状が出ません。

 

 

★トキソカラ症(回虫症)

白いミミズのような回虫が原因の病気で、猫のお尻や糞便に付いて発見されることもあります。

 

感染している猫の糞便と共に排泄された回虫卵が何らかの形で口に入ることで感染します。

 

発熱や食欲不振、咳、てんかん発作や視力低下、飛蚊症などの症状が出ます。

 

猫は症状がないことがほとんどですが、子猫に感染すると体重減少や下痢、嘔吐、お腹が膨れるなどの症状が出ることがあります。

 

 

★エキノコックス症

感染しているネズミを補食することで猫に感染する病気で、人間に感染すると5〜20年かけて肝臓などに重い障害が出る恐ろしい病気です。

 

感染猫の糞便と共に排泄された回虫卵が何らかの形で口に入ることで感染する可能性があり、肝臓の場合は黄疸、腹水、皮膚の痒み、肺への感染だと咳や血痰、胸痛など結核に近い症状が出ます。

 

猫は下痢などの症状が出ることがあります。

 

 

★疥癬症

ダニの寄生による皮膚の感染症で、感染した猫に触れたり、感染した猫が使用したタオルやベッド、ケージなどから感染することもあります。

 

アレルギー症状のような発疹が出来ますが、猫の疥癬が原因のダニは人間では長く生存出来ないので自然治癒することが多いと言われています。

 

猫の症状は痒みやフケ、脱毛などですが、爪などで引っ掻いたり掻きむしってしまうことで皮膚が傷つき感染が広がることがあります。

 

 

 

まとめ

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いかがでしたか?

 

猫から人にうつる病気はたくさんありますが、お世話やスキンシップの後にうがいをしたり手をよく洗うことで防ぐことが出来る病気ばかりです。

 

子供や妊婦さん、高齢者の場合は感染している猫には近づかない方が良いでしょう。

 

 

 

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