猫にも結膜炎がある?目が腫れている時に考えられる病気とは・・・
猫が前足で何度も目をこすっていたり後ろ足で引っ掻いてしまい、目の周りが赤くなったり腫れたりしていることはありませんか?
猫の目のトラブルは意外に多く、自然治癒する場合もありますが治療をしないと悪化してしまう病気の可能性もあります。
今回は猫の目が腫れているときに考えられる病気について、まとめてみました。
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猫の目のどこが腫れているか
猫の目の腫れはどこが腫れているかによって原因や症状が違ってきます。
結膜が腫れている場合は結膜炎の場合が多く、猫風邪やアレルギーが原因になるもの、外部からの刺激による外傷性の場合や角膜炎が原因で炎症を起こし腫れていることもあります。
まぶたが腫れている場合はものもらいと呼ばれている、まぶたにあるマイボーム腺に細菌が入り炎症を起こしている多く、眼球が大きく腫れている場合は緑内障や目の奥に腫瘍が出来ている場合があります。
★猫の結膜炎
結膜はまぶたの内側の粘膜のことで、この部分が炎症を起こしていることを結膜炎と言います。
猫ヘルペスウイルス、カリシウイルスなどの感染が原因になる場合や、外傷、砂やホコリなど異物が入って刺激された場合、ハウスダストなどアレルギーが原因の場合など結膜が炎症を起こす可能性はたくさんあり、涙が減少していることで結膜炎になることもあります。
一般的な症状は目の違和感や痒み、痛みのため何度も目を気にしてこするようになり、後ろ足で引っ掻いてしまったり猫によっては顔を床にこすりつけることもあります。
悪化すると目やにが出て目の周囲が汚れたり、まぶたがくっついてしまい目が開かなくなることもあります。
結膜炎の治療は点眼剤が処方されることが多く、インターフェロンの投与や点滴を投与する場合もあります。
ウイルス感染による結膜炎を予防するためには、ワクチン接種と飼い主さんが他の猫を触った場合に手や衣服を消毒することが大切です。
★猫のものもらい
猫のまぶたが腫れている場合、まぶたにあるマイボーム腺に細菌が侵入して炎症が起きる「ものもらい」の可能性があります。
ものもらいは黄色ブドウ球菌など感染力の弱い細菌が原因になる場合が多く、健康な時は自己免疫力で撃退出来ても、まぶたに傷が出来ている場合や免疫力が低下しているときに細菌が侵入すると炎症を起こしてしまいます。
子猫や高齢猫、免疫力の弱い猫がかかりやすいと言われており、初期の症状はまぶたが腫れて痒みが出ます。
前足でしきりに目をこする動作をするので気づきやすいかもしれません。
症状が進むとまぶたの腫れがひどくなり、痛みを伴うため早めに病院に連れて行ってあげましょう。
治療方法は抗生物質の点眼薬で完治することが多いですが、まぶたの腫れがひどい場合は内服薬を処方されることもあります。
★猫の緑内障
猫の緑内障は、眼球の眼圧が高まることで網膜や視神経が影響を受け、視野が悪化してしまった状態のことを言います。
原因は眼球を循環している房水と呼ばれる液体の還流悪化により眼圧が高まってしまうことです。
房水の流れが悪くなると眼球内に溜まって風船をふくらませるように眼球を押し広げようとしてしまい眼圧の上昇と呼ばれる状態になります。
眼球の後ろにある網膜や視神経を圧迫するため瞳孔が開きっぱなしになる、眼球が腫れる、視野が狭くなる、失明するなど深刻な状態になることもあります。
緑内障は遺伝的な要因やブドウ膜炎などの目疾患から起こると言われ、若い猫より6歳以上の猫に多く見られます。
目が大きく見える、充血している、痛そうにしている、などの症状がある場合はすぐに動物病院に連れて行きましょう。
症状によって点眼薬や注射、外科的治療も行われることがあります。
まとめ
いかがでしたか?
猫の目が腫れている場合は、ほとんどの猫が前足で目をこする仕草をすると思うので、飼い主さんも気づくと思います。
自然治癒する場合もありますが点眼薬ですぐに治ることも多いので、ひどくなる前に動物病院に連れて行くと安心ですね。
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