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オッドアイの原因は?白猫に多い?聴覚障害がある?短命?すべて教えます!

読了までの目安時間:約 15分

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猫ブームの中、美しいオッドアイの猫が話題になることも多いですね。

 

オッドアイの猫は、神秘的な美しさと希少性で、ペットとしても人気があります。

 

ですが、実際にオッドアイの猫を見たことがある人は、かなり少ないかと思います。

 

 

なかなかお目に掛かれないとなると、ますます興味が湧きますよね。

 

オッドアイの猫はどうして生まれるのでしょうか?

 

また、オッドアイの猫は、どんな猫に多いのでしょうか?

 

 

また、美しさが称えられる一方で、オッドアイの猫は短命だとも言われますが、なぜオッドアイの猫は短命なのでしょうか?

 

オッドアイの猫について、みなさんの疑問をスッキリ解決しますので、ぜひご覧ください。

 

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オッドアイとは?

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オッドアイとは、左右の目の色が異なることです。

 

医学的には虹彩異色症と呼ばれています。

 

虹彩とは、角膜の下にある、光を調整する部分です。

 

左右の虹彩の色が異なるものを、一般にオッドアイと呼んでいます。

 

 

オッドアイの原因

●先天的な原因

オッドアイの原因には、先天的な物と後天的なものがあります。

 

先天的な原因については、まだハッキリとは分かっていませんが、遺伝子異常の一つではないかと言う説があります。

 

 

また、遺伝子とは関係なく、胎児のときに体の色素が正常に作られないケースもあり、色素が上手く作られなかった部位が虹彩の場合は、オッドアイになります。

 

 

●後天的な原因

もともとは両目の色が同じでも、事故や病気、手術などの後天的な原因によって、途中からオッドアイになるケースもあります。

 

虹彩の色はメラニン色素の量で決定しますが、怪我などで片方の目のメラニン色素だけが減少すると、左右の虹彩の色が違う色になります。

 

 

著名人にも後天的な原因によるオッドアイの人物がいます。

 

ミュージシャンのデビッド・ボウイは怪我で、評論家の橋本明は目の病気で、途中からオッドアイになっています。

 

 

オッドアイは白猫に多い

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猫の場合は特に、白猫に先天性のオッドアイの猫が多いです。

 

また、被毛に白の割合が多い三毛猫にも、オッドアイが生まれやすいです。

 

 

では、なぜ白猫にオッドアイが多いのでしょうか?

 

 

●白猫は目の色素も抑制されることがある

白い毛を発現させる遺伝子が、オッドアイの発生にも関係があるからです。

 

白猫の場合で、およそ25%の発現率と言われています。

 

 

猫の毛の色を決めるのは、メラノサイトと言う色素細胞の量です。

 

白猫は色素細胞の働きを抑制する「W遺伝子」を持っているため、全身の毛が白くなります。

 

 

虹彩の色を決定するのも、メラノサイトの量です。

 

白猫はW遺伝子を持っているので、虹彩のメラノサイトも抑制されるケースがあります。

 

 

●片目の色素だけ抑制されるとオッドアイになる

 

白猫の虹彩のメラノサイトが抑制されると、目が青くなります。

 

ですが、ときどき、片方の目の色素だけが抑制されるケースがあります。

 

それがオッドアイです。

 

 

W遺伝子の影響を受けなかった方の目の虹彩はグリーンやヘーゼルになりますが、W遺伝子の影響でメラノサイトが抑制された方の目の虹彩は、ブルーになるので、左右の目の色が異なります。

 

 

●白猫とアルビノの違い

アルビノとは、生まれつき色素を持っていない個体のことを言います。

 

色素が全くないので、虹彩は血液の色が透けて赤く見えます。

 

 

一方、白猫は色素を持っていないのではなく、色素が外見に表れにくいだけです。

 

色素自体は持っているので、目も赤くはならず、色素が薄い状態であるブルーやグリーンの目になるのです。

 

 

オッドアイの猫は聴覚障害がある?

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★青い目の白猫は聴覚障害が多い

正常な耳の中には、音を増幅する「コルチ器」と言う器官があります。

 

コルチ器は、メラノサイトと同じ細胞から分化して形成されます。

 

 

白猫のW遺伝子は、胎児のときに毛や目だけでなく、耳の中にも影響を及ぼしてしまうことがあります。

 

 

青い目を持つ白猫に聴覚障害が多いのは、W遺伝子が耳の中に影響し、コルチ器が上手く形成されないためではないかと考えられています。

 

 

しかし、この説だけでは説明が付かないことも多く、たくさんの遺伝子要因が絡み合っているのではないかと考える研究者もいます。

 

 

★オッドアイの猫も聴覚障害が出やすい

先天的なオッドアイは、片目の虹彩の色素の発現が抑えられるために生じるので、オッドアイの白猫は、片目が必ずブルーです。

 

 

つまり、オッドアイの猫は「白猫で青い目を持つ」と言う条件を満たしていることが多いので、聴覚障害も出やすいのです。

 

 

★青い目を持つ白猫は、みんな耳が悪い?

W遺伝子が毛と目に影響していても、耳に影響していなければ聴覚障害にはなりません。

 

なので、青い目を持つ白猫の全てが聴覚障害になるわけではありません

 

 

あるデータによると、両目が青い白猫に聴覚障害が出る確率は、60~80%です。

 

オッドアイの白猫の場合は、聴覚障害が出るのは30~40%です。

 

 

オッドアイの猫の聴覚障害は、目が青い側の耳だけに異常が出ることが多く、反対側の聴覚は正常であるケースが多いです。

 

 

ちなみに白猫は、目の色が青以外の色の猫も、10~20%の割合で聴覚障害が出るようです。

 

 

●青い目の白猫でも聴覚が正常な猫がいる理由

・生まれたときは青い目ではなかったから

まず、青い目の原因が怪我などの後天的なものの場合は、胎児のときにコルチ器にW遺伝子が影響していないので、聴覚にも影響が出ません。

 

 

・オホサレス由来で目が青いから

オホサレスとは、有色の被毛に青い目を持つ猫種です。

 

通常、猫の青い目はW遺伝子の影響で生まれますが、オホサレスの青い目は突然変異によるもので、通常とは目が青くなる原因が異なるため、聴覚障害は起こりません。

 

 

オホサレスの青い目は優性遺伝するので、親猫から子猫に受け継がれます。

 

オホサレスの遺伝として目が青くなった猫の場合は、聴覚障害が出ないのです。

 

 

全身の被毛が白いオホサレスもいます。

 

通常の白猫とは外見では見分けが付きにくいですが、通常の白猫とは目が青くなる原因が異なるので、聴覚障害は出ません。

 

 

・S遺伝子を持っている

S遺伝子とは、被毛に白い斑点を発現させる遺伝子です。

 

S遺伝子を持っている猫は白黒ブチなどの模様が出ることが多いのですが、全身の被毛が白い斑点になり、外見上は白猫のようになることもあります。

 

 

S遺伝子による白猫の場合は、W遺伝子による通常の白猫とは異なるので、聴覚障害は起こりません。

 

 

オッドアイの猫は短命?

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オッドアイの猫を飼ったことがある人達は、他の猫より短命であると感じている人が多いようです。

 

オッドアイの猫は、前述の通り

 

    • 白猫
    • 聴覚障害が出やすい

 

と言う特徴が見られますが、これらの特徴は、少なくとも野生で生きて行くには非常に不利になります。

 

 

★聴覚障害は野生では不利

猫が獲物を狩ったり外敵から身を守れるのは、優れた聴覚による部分が非常に大きいです。

 

猫の聴覚は、犬よりも可聴音域が広く、わずかな物音や超音波も聞き取ることができます。

 

 

また、音の発生源の方向や距離も、認識することができるので、獲物や外的がどこにいるかを、音で知ることができるのです。

 

 

ですが、聴覚障害がある猫は、他の猫のようにスムーズに狩りをしたり、身の安全を確保することができないため、野生で生き延びるには非常に不利です。

 

 

オッドアイの猫は、片耳が聞こえない猫が多いため、充分な餌を取れない・外敵に気付かずに襲われてしまうと言うことが多く、野生下ではどうしても短命になりがちです。

 

 

★野生では白猫は目立ってしまう

動物は普通、外敵に見付かりにくい配色をしています。

 

ですが、白猫は景色の一部にカモフラージュすることができません

 

白猫が野生の環境にいたら、とても目立ってしまい、外敵にもすぐに見付けられてしまいます。

 

 

野生下の白猫は、外敵に「どうぞ食べてください」と言っているようなものなので、長くは生きられないでしょう。

 

 

★オッドアイでも室内飼いなら長生きできる?

オッドアイの猫が短命である根拠として提示されているものは、野生だと生存に不利だと言う理由です。

 

家の中で人間に守ってもらえるのであれば、オッドアイの猫も長生きできるかもしれません。

 

 

しかし、白猫自体が他の猫に比べて発現率が低く、その中でさらにオッドアイの猫と言うことになると、非常に数が少なくなります。

 

 

そのため、室内で飼われているオッドアイの猫がどのくらい生きられるのかについてはデータが充分でなくハッキリした結論が出ていないのが現状です。

 

他の猫に比べて体が弱い可能性も否定はできていません。

 

 

オッドアイの猫も幸せになりたい

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このように、オッドアイの猫は聴覚に障害があることが多い問題があります。

 

もしかしたら、室内飼いでも他の猫と同じ長さは生きられないかもしれません。

 

 

ですが、オッドアイに生まれた猫も、幸せに生きる権利がありますし、心は他の猫と同じです。

 

 

「オッドアイはキレイだけど、すぐに死んでしまうから迎えるのは止めよう」と思われて飼い主が見付からなければ悲しくなりますし、愛情を注がれたら嬉しい気持ちになります。

 

 

もし、あなたにオッドアイの猫との縁があって、迎えてあげられる状態なら、持って生まれた寿命を幸せに生きられるよう、大切に飼ってあげてくださいね。

 

 

 

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