意外?猫って実は夜行性ではない!詳しい理由を徹底解説
ほとんどの人は、猫は夜行性と認識していますよね。
確かに、飼い主さんの中には「夜中に猫が運動会をして困る」と言う人もいます。
ですが一方で、夜になると「寝るから早く布団に入れ」と飼い主に催促する猫もいます。
いったい、猫が夜行性だと言うのは本当なのでしょうか?
実は・・・、猫は正確には夜行性ではありません。
ここでは猫の本来の活動時間を分かりやすく解説し、飼い主の生活パターンや環境への適応性についてもお伝えします。
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目次
野生の猫は夜中に活動するの?
★猫の獲物の活動時間は夕方と早朝
『猫=夜行性』のイメージが強いので、ほとんどの人は「野生の猫は夜中に活動しているのだろう」と思っているのではないでしょうか?
ですが、基本的に夜中は猫も寝ています。
少し視点を変えて考えてみましょう。
野生の猫が獲物とするのは、主に小鳥やネズミです。
猫の獲物となる生き物が活発に活動するのは、小鳥は早朝、ネズミは夕方です。
小鳥は暗いところでは目が見えないので夜の間は巣でじっと休み、日の光が出て来る早朝になると、餌を求めて活動を始めます。
一方、ネズミは種類によって多少の違いはあるものの、基本的には日没直後と夜明け前に餌を求めて巣から出て来ます。
つまり、猫が効率よく狩りができる時間帯は、獲物が外に出て来る夕方と早朝です。
したがって、猫の本来の活動時間も夕方と早朝で、夜中は夕方の狩りの疲れを取り、早朝の狩りに備えるためにぐっすり眠っているのです。
ちなみに、猫は昼間もよく寝ていますが、昼間に猫が寝ているのは熟睡しているわけではありません。
昼間は体力を温存するためにうたた寝しているだけで、いざと言うときにすぐに動けるように、周囲へのアンテナは張り続けています。
★猫も真っ暗闇では目が見えない
もう一つ、猫が夜行性ではなく、正確には薄明性であることを示す証拠があります。
猫が暗い場所でも目が見えることはよく知られていますが、これは猫の目が、わずかな光でも効率よく取り入れられる仕組みになっているからです。
猫の目は、人間の1/7~1/6程度の光量があれば、物を見分けることができます。
ですが逆に言えば、全く光がない場所では、猫も物を見ることはできません。
つまり、猫でも深夜の屋外で狩りをすることは困難です。
ですが薄明性の言葉が示す通り、夕方・早朝の薄暗い時間帯に狩りをするには適した能力と言えます。
猫は飼い主の生活パターンや環境に適応できる
このように、猫の本来の活動時間は夕方・早朝ですが、人間の近くで暮らしている猫になると事情が変わって来ます。
猫は生活パターンを、飼い主の生活パターンや環境に合わせることができるからです。
★都会の野良猫は夜中に活動する
野生の猫でも、都会に住む野良猫の場合は夜中に活動することが多いと言う調査結果があります。
日中の都会は車の往来が激しく、猫が活動するには危険です。
人間もたくさんで歩いているので、人間と距離を置きたい野良猫にとっては快適とは言えません。
ですが、繁華街でも夜中になれば車の往来はわずかですし、人通りもぐっと少なくなります
また、都会は街灯やビルの明かりがあるので、夜中でも視界も確保できます。
★人間に飼われている猫は人間の生活パターンに合わせる
一方、ペットとして人間に守られている猫の場合は、人間が活動する日中に起きて、人間が眠る夜に寝ることが多いようです。
ペットの猫の場合は空腹を満たすために狩りをしなくても人間が毎日ごはんをくれるので、活動時間を夕方・早朝に限定する必要がありません。
また、人間に構われるのが好きな猫の場合は、飼い主が起きている時間に活動した方が一緒に遊んでもらえますし、夜も飼い主と一緒に眠ることができるので、飼い主の生活パターンに合わせた方が何かと都合がよいようです。
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