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『放置は危険』猫に食欲がない15の原因と食べさせる為の工夫

読了までの目安時間:約 20分

猫に食欲がない原因

 

 

猫は食べ物の好みがうるさく、動物の中ではかなりのグルメです。

 

餌の好み以外にも、体調や気候など、さまざまな理由で餌を食べなくなることがあります。

 

ここでは猫の食欲が減退する原因と、原因別の対策方法をご紹介します。

 

 

愛猫の食欲がなくて困っている飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。

 

また、これから猫を飼う人も、予備知識と知っておくと、いざと言うときに安心です。

 

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餌の好みによる原因と対策

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猫は餌に対して気まぐれで自分なりのこだわりも強いため、体調に問題がなくてお腹が空いていても、気に入らない餌には口を付けようとしません。

 

 

★食感や味などが気に入らない

猫は餌の味や食感、温度や匂いが気に入らなくて食べないことがあります。

 

猫が美味しいと感じているのか、マズイと感じているのかは、仕草からも推測することができるので、愛猫の仕草を観察してみましょう。

 

 

スウェーデンの大学が行った実験によると、猫は美味しいと感じているときに「目を半分以上閉じる」「舌を突き出す」「口を開閉する」仕草をすることが増えるそうです。

 

 

逆に、マズイと感じているときには「口を開けて舌を出す」仕草をすることが多いようなので、参考にしてみましょう。

 

 

    • 対策

    ドライフードの場合は、ウェットフードを混ぜたりトッピングすると食べることがあります。

     

    ウェットフードの場合は、人肌の温度に温めると食べることがあります。

     

    餌が冷たいと嫌がるのもありますが、温めることで匂いが立ちやすくなり、猫の好みに合いやすくなります。

     

     

    また、鮮度が落ちて風味が変わっているために食べない場合もあります。

     

    特に開封してから食べ切るまで日数が掛かるドライフードは、フードストッカーなどで密封して保存するようにしましょう。

     

    (※関連記事 ⇒知らないと損!?簡単なのに効果があるキャットフードの正しい保存方法

 

 

★栄養素が合わない

餌の栄養バランスが、猫の体が求めている栄養と合わないと、空腹でも食べません。

 

具体的には、猫が求めている栄養バランスは「カロリーの中でタンパク質が占める割合が50%であること」「炭水化物が1日当たり70kcalまでであること」です。

 

 

猫は好きなものを自由に食べさせると、どの猫も1日当たりに摂取する栄養素の内訳が、タンパク質26g・脂質9g・炭水化物8gとなる実験結果が報告されています。

 

 

これは野生の猫が自分で獲物を捕って食べるのに近いバランスだそうで、このことから、猫は本能的に自分に必要な栄養バランスを知っているものと考えられています。

 

 

味や匂いがよくても、この栄養バランスの条件を満たしていないと、猫はお腹を空かせていても餌を食べないのです。

 

 

    • 対策

    フードを購入するときは成分表示を確認して、高タンパク・低炭水化物のフードを選びます。

     

    肉副産物でない、正規の肉や魚を主原料としたフードがおすすめです。

     

     

    ただし、マグロは近年、水銀を含有している危険性が指摘されているので、1週間に20g程度(刺身に換算して約2切れ分)までに抑えた方がよいでしょう。

     

     

    総合栄養食だけではタンパク質が不足する場合は、一般食などで補います。

     

    鶏ササミや白身魚を茹でて与えるのもおすすめです。

     

     

    また、米や穀物類は、食物アレルギーを起こす猫もいるので、なるべく含まれていないフードを選びましょう。

 

 

★餌に飽きた

猫も、長期間同じ餌ばかりを食べていると飽きてしまうことがあります。

 

猫の体調に異常が見られず、今まで食べていた餌をいつもと同じ条件で与えても食べないときは、飽きてしまったのかもしれません。

 

 

    • 対策

    まずは猫が飽きないよう、複数の銘柄のフードをローテーションで与えるのがおすすめです。

     

    トッピングのウェットフードを何種類か使い分けるのも効果的です。

     

     

    もし、同じフードばかり食べさせて猫が飽きてしまったときは、フードの銘柄を変えてみます。

     

    ただし、急に違うフードを食べると、胃腸が慣れていないために吐き戻してしまうことがあります。

     

    フードを切り替えるときは、今まで食べていたフードに10%程度だけ、新しいフードを混ぜて与えます。

     

     

    また、新しいフードを気に入らないことも多く、猫が気に入るまでかなりの種類のフードを試さなければならない場合も珍しくありません。

     

    可能であれば、最初は少量だけ入手して様子を見ると無駄が少ないです。

     

     

    さらに、一度飽きたフードでも、しばらく他のフードを食べると、また元のフードも食べることがあります。

 

 

★知らない餌なので食べたくない

猫は子猫のうちに食の好みが決定するため、子猫の頃に色々なフードを食べていないと、食べたことがないフードを嫌がる猫に育つ傾向があります。

 

 

    • 対策

    子猫を育てるときは、色々な銘柄のフードを食べさせるようにします。

     

    すでに成猫になっていて食わず嫌いをするようなら、元のフードに戻すと食べます。

     

     

    ですが、療養食にしなければならない・使用していたフードが生産中止になったなどで、どうしても新しいフードに切り替える必要がある場合は、最初は元のフードに新しいフードを10%程度だけ混ぜて、徐々に慣れさせます。

 

 

★嫌な思い出がある餌なので食べない

猫は過去に嫌な味がした食べ物や、食べた後で体調不良を引き起こした食べ物を覚えていて、その食べ物をずっと嫌がります。

 

食べ物に対するトラウマと言ってよいでしょう。

 

 

また、猫は体調不良と直前に食べたものを関連付けてしまうことがあるため、実際には食べ物が原因でない場合にも「あの食べ物を食べたらお腹が痛くなった」など誤解して嫌がるケースもあります。

 

 

    • 対策

    このような原因で食べない場合は、別のフードに切り替えます。

     

    猫がトラウマを持っているフードと、匂いや食感などが異なるフードの方が、猫が区別しやすくてよいでしょう。

 

 

気候などによる原因と対策

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人間は夏バテで食欲がなくなったり、ホルモンバランスの変動で食欲が増減したりしますが、猫にも似たような現象があります。

 

 

★食欲周期による食欲不振

猫の体は、約4ヶ月周期で、必要な摂取カロリーの変動が起こります。

 

これを食欲周期と言います。

 

食欲周期によって、体重・甲状腺機能・食事量が周期的に変化しますが、食欲周期による食事量の減少は正常な生理現象なので心配ありません

 

 

食事量が周期的に変化する理由について正確にはわかっていませんが、夏に食事量が減って冬にたくさん食べるようになり、春秋は食事量が普通になるようで、3~4ヶ月のサイクルで食欲の変動が見られます。

 

 

    • 対策

    猫が元気で食欲以外は正常なら、時期が来れば自然に回復する可能性があります。

 

 

★繁殖期による食欲減退

繁殖期のオス猫は、性欲の方が大事になって餌どころではなくなるので、食欲が減退することがあります。

 

メス猫も、正常な変化として妊娠初期に食欲が減退します。

 

 

    • 対策

    正常な現象なので心配ありませんが、避妊・去勢手術をすると繁殖期による食欲減退が軽減します。

 

 

★暑さによる食欲不振

人間と同じく、いわゆる夏バテです。

 

暑すぎるために体温調節に体力を奪われて、食欲不振になることがあります。

 

 

    • 対策

    あまり暑すぎると食欲不振以外にも、脱水症状に陥る危険などもあります。

     

    猫の年齢や体調に合った室温・湿度になるよう、環境を整えましょう。

 

 

★ワクチン接種などによるもの

ワクチン接種の直後に、一時的に食欲がなくなることがあります。

 

虫下しなどの薬の服用でも、同様の症状が見られることがあります。

 

 

    • 対策

    時間が経てば自然に回復するケースが多いですが、具合が悪そうであれば獣医師に診てもらいましょう。

 

 

その他の原因と対策

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猫が餌を食べない原因は、他にも色々あります。

 

 

★食器が気に入らない

食器が気に入らなくて餌を食べないこともあります。

 

不潔な食器や光が反射する食器、他の猫が使った食器などを嫌がるようです。

 

深さがある食器も、ヒゲが食器のふちに触れるので嫌がります。

 

 

    • 対策

    食器を猫が嫌がらないものに交換します。

     

    多頭飼いの場合は、猫1匹ごとに食器を用意しましょう。

 

 

★環境によるストレス

環境が変わったことによるストレスで食欲不振に陥ることもあります。

 

住み慣れている家でも見慣れないお客さんが来ていたり、新参のペットがいたりすると餌を食べなくなることがありますし、転居やペットホテルに預けられるなど、知らない場所に置かれたときにも食欲がなくなることがあります。

 

 

    • 対策

    猫が安心できる食事スペースを作ります。

     

    ポイントは「少し暗くて、人間や他のペットから姿が見えない食事スペース」を設けることで、外敵に襲われるのではと言う本能的な不安を解消することです。

     

     

    静かな場所にキャリーを置いて、その中で食べられるようにしたり、食事スペースをパーテーションで囲うなどするとよいでしょう。

 

 

★餌の時間が変わった

餌の時間が急に変わることで生活リズムが乱れ、食欲不振になることがあります。

 

 

    • 対策

    一時的なものなので、それほど心配ありませんが、餌の時間はなるべく毎日一定にします。

 

 

★よそで餌をもらっている

外出先でよその人に餌をもらっていて、お腹がいっぱいなので家の餌を食べられません。

 

 

    • 対策

    よその猫に餌やりする人の中には、猫の餌に対する知識がなく、猫に食べさせてはいけないものを与えてしまう人も少なくありません。

     

    健康管理の観点からも、猫は1人で外出させず、完全室内飼いにする方が安全です。

 

 

★加齢によるもの

加齢による必要エネルギー量の減少で食事量が減ったり、歯が衰えて固いものが食べられなくなることもあります。

 

 

    • 対策

    年齢や体格・運動量に合った分だけ食べられているのであれば、正常な現象なので心配ありません。

     

    固いものが食べにくいようなら、ドライフードをお湯やスープでふやかして、食べやすい柔らかさにして与えます。

     

    「総合栄養食」の表示があるウェットフードを主食にする方法もあります。

     

     

    また、子猫のうちからドライフードなど固さがあるものを食べさせるようにして、歯や顎を強くさせるようにしましょう。

 

 

★鼻づまり・鼻水

猫は餌を選ぶ際に、匂いをもっとも重視します。

 

鼻づまりや鼻水で嗅覚が衰えていると、餌があっても美味しいものと認識できないので、食べないことがあります。

 

 

    • 対策

    鼻づまり・鼻水はウイルス感染が原因となるので、完全室内飼いにすることで、ウイルスに感染する機会を減らします。

     

    また、ワクチンで予防できる感染症もあるので、定期的にワクチン接種を受けさせるようにしましょう。

     

     

    また、通称「猫風邪」とも呼ばれる猫ヘルペスの病歴がある猫は、免疫力が低下すると再発します。

     

    猫ヘルペスも鼻水など食欲を減退させる症状が出ます。

     

    ストレスによる免疫力の低下も猫ヘルペスの再発を招くので、ストレスを溜めさせないように気を付けてあげましょう。

 

 

原因がわからないとき

食欲不振の原因がわからないときや、上記の対策方法を試しても解決しない場合は、人工の「フェイシャルフェロモン」を試してもよいかもしれません。

 

 

フェイシャルフェロモンとは、猫の顔から出るフェロモンのことで、猫を安心させる効果があります。

 

猫は安心できる環境の方が食欲が増すので、よい結果が得られる可能性があります。

 

フェイシャルフェロモンは、人工のものが市販されているので、使用してみるとよいでしょう。

 

 

 

フェイシャルフェロモンを使用するときは、猫が身を隠せるキャリーなども自由に出入りできるようにして併用するとよいでしょう。

 

 

24時間絶食しているときは動物病院へ

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もし、1歳以上の猫が24時間以上、全く餌を食べないときは深刻な状態です。

 

病気になっている可能性も高いです。

 

脂肪肝などの重い病気の可能性もあります。

 

 

このような場合は早急に動物病院へ連れて行きましょう。

 

動物病院では病気の治療だけでなく、必要に応じて点滴や胃カテーテルによる栄養投与も受けられます。

 

 

 

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