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キャットフードの種類とそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説!【目的別、形態別】

読了までの目安時間:約 18分

キャットフードの種類と使い方とメリットデメリット

 

 

昔は猫の餌と言えばご飯にお味噌汁を掛けたネコマンマが定番で、今にして思えばずいぶん大雑把で、猫の健康に悪い飼い方をしていたものです。

 

ですが、現代では猫の体に合ったキャットフードが、多種類販売されています。

 

初めて猫を飼う人は、キャットフードの種類の多さに、どれを選べばよいのか戸惑いを覚えている人もいるかもしれませんね。

 

 

ここでは、キャットフードにはどのような種類があるのか、目的別・形態別にご紹介しながら、それぞれの使い方とメリット・デメリットをお伝えします。

 

キャットフード選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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キャットフードの形態別の種類

キャットフードの形態別の種類は、水分含有量によって分類されています。

 

水分含有量の多い少ないによって、どちらがよいと言うことはなく、フードの形態ごとのメリットとデメリットを理解して、愛猫に合ったフードを適切に与えることが大切です。

 

 

基本となる形態はドライフードとウェットフードです。

 

 

★ドライフード

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製品水分10%程度以下のフードのことで、「カリカリ」の俗称で親しまれている形態のフードです。

 

水分含有量が13%以上になるとカビが生えるため、安全性のために水分含有量10%以下の製品が多くなっています。

 

 

子猫用、成猫用、治療食など、ライフステージや健康状態別にさまざまな製品が展開されているので、愛猫の体に合ったものを選びやすいです。

 

 

また、ドライフードはコストが安く、長期保存できます

 

開封した後も傷みにくいので留守中にまとめて与えることもでき、主食として使用するのに適しています

 

食器の汚れも少なく、後片付けがラクです。

 

 

固さがあるので、子猫のときから与えることで顎の力を鍛える効果が期待でき、ドライフードを噛むことで歯磨き効果もあると言われています。

 

 

ただし、保存状態が悪いと酸化してしまうため、開封後は密封し、湿気が少ない場所で保管しましょう。

 

また、低価格で販売されているドライフードは粗悪で栄養価の低いものが多く、猫が病気になりやすい現状があります。

 

添加物にも注意が必要です。

 

価格の安さだけでなく、成分表示をよく確認して選ぶようにしましょう。

 

 

他の形態のフードに比べると嗜好性が劣るため、猫が好き嫌いしやすいデメリットもあります。

 

食い付きが悪いようなら別のメーカーのものを試したり、嗜好性の高いウェットフードをトッピングしてみましょう。

 

 

ドライフードは「ピュリナ ワン キャット」「キャラット ミックス」などが代表的な製品です。

 

 

★セミドライフード

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製品水分30~40%程度のフードで、いわゆる半生タイプのフードを指します。

 

「ソフトタイプ」「モイストタイプ」と呼ばれることもあります。

 

 

肉に近い食感を感じることができ、水分を含むことで匂いもよいので、嗜好性が高いメリットがあります。

 

また、柔らかいので離乳中の子猫や病気の猫、シニア猫にも食べやすく、消化性が高いメリットもあります。

 

製品自体に水分を含んでいるので、ある程度の水分補給もできます。

 

 

ただし、セミドライフードに使用されている添加物の「プロピレングリコール(保存料)」が、猫に有害であることがわかったので、現在はこのタイプのフードは製造されていません

 

 

ですが、ドライフードをスープやお湯で少しだけふやかすことで、セミドライフードと似た餌を用意することができます。

 

ただし、ふやかしたドライフードは傷みやすいため、作り置きは控えましょう。

 

 

★ウェットフード

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水分75%程度のフードで、缶詰やレトルトパウチ製品などがあります。

 

殺菌工程を経て密封容器に充填することで、品質を保持しています。

 

ライフステージ別の製品や、治療食も販売されています。

 

 

柔らかいので、噛む力が衰えたシニア猫にも食べやすいです。

 

また、水分補給にも役立ちます。

 

ドライフードなどに比べて香りが強いため、嗜好性が高いメリットもあります。

 

ドライフードの食い付きが悪いときに、ウェットフードを混ぜると食べてくれることもあります。

 

 

ただし、ほぼすべての製品に保存料が多く使われているデメリットがあります。

 

また、とろみを付けるための添加物である、増粘多糖類が含まれている製品も多いです。

 

 

療養食などの高品質なプレミアムフードは保存料は使われていませんが、一般的な国産のウェットフードは保存料の含有量が多いため、なるべく控えた方がよいでしょう。

 

 

また、開封後の劣化が早いので、長時間食器に出しっ放しにするのは避けましょう。

 

部屋や猫の口が一番キャットフード臭くなるのも、このタイプです。

 

コストが高く、一食分に必要な栄養価を満たしていない製品が多いため、副食向きのフードです。

 

 

代表的な製品には「フィリックスやわらかグリル」「カルカンパウチ」などがあります。

 

 

キャットフードの目的別分類

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キャットフードは形態だけでなく、目的によって栄養バランスも異なります。

 

 

★総合栄養食

猫に必要な栄養基準を満たし、猫の一食に必要な栄養がバランスよく含まれているフードで、主食に適しています

 

製品に「総合栄養食」と表示するためには、成分分析試験をクリアーし、動物実験を経て栄養に問題がないことを確認しなければなりません。

 

 

総合栄養食はライフステージ別、体調別に成分を調整された製品が、色々と販売されています。

 

ドライフードが多く、一部製品に缶詰タイプのウェットフードもあります。

 

 

このフードと水だけで問題ないとされますが、複数のメーカーのものを組み合わせたり、副食も取り入れて、バリエーションを持たせた方が食事の世話がラクな猫に育ちます。

 

 

特定の銘柄のフードしか食べない猫に育ててしまうと、病気などで食事制限をしなければならなくなったときや、メーカーが生産を打ち切ったときに困ります。

 

色々なキャットフードの味に慣れさせておきましょう。

 

 

★間食

おやつです。

 

猫の場合は栄養の観点ではおやつはなくても構いませんが、躾のときのご褒美として使用したり、猫と飼い主のコミュニケーションを図る際にあると重宝します。

 

 

猫用のおやつにはスナックやジャーキー、煮干しなどが売られています。

 

ただし、添加物や肉副産物が含まれているものは避けましょう。

 

また、一度にたくさん食べるものではないので、ジッパー付きのパッケージに入っているものや、個包装タイプのものを選ぶのがおすすめです。

 

 

なお、煮干しは必ず猫用として売られているものを食べさせます。

 

人間用に売られているものは猫用のものより塩分が多く、猫に長期間与えると泌尿器系の病気を引き起こすことがあります。

 

煮干しに限らず、人間用の食べ物は絶対に与えないようにしましょう。

 

 

また、猫はもともと泌尿器系の病気にかかりやすいので、煮干しをたくさん食べさせるのはNGです。

 

煮干しはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれているため、猫にたくさん食べさせると尿管結石などを引き起こします。

 

食べさせる場合は、おやつとしてごく少量をたまにあげる程度にしましょう。

 

カツオ節も同様です。

 

 

毛玉ケアができる猫草タイプのおやつもあります。

 

 

    • 肉副産物とは

     

    肉副産物とは、簡単に説明すると精肉等の過程で出る「肉の屑=畜産廃棄物」です。

     

    肉副産物として定義されるものに対しては、腸の中に残った糞や羽毛などの食用とすべきでないものの除去を厳重には義務付けられておらず、少量であれば混入していてもよいことになっています。

     

     

    また、肉副産物の中でも「4Dミート」と呼ばれる肉を使用している製品は、特に避けた方が無難です。

     

    「4Dミート」には病死など屠殺以外の理由で死んだ、または死に掛けていた動物の肉・障害や病気を持つ動物の肉も含まれています。

     

    路上で死んでいた野生動物など、管理状況がわからない動物の肉も入れてよいことになっています。

     

     

    食用としてきちんと管理されていない動物の肉を食べることで、猫に健康被害が出ないとも限りません。

     

     

    肉副産物は本来、ゴミとして処理されるものなので、食用として通用する肉に比べて格安の原材料となります。

     

    そのため、極端に価格が安い粗悪品のドッグフードやキャットフードによく使用されています。

     

     

    • 肉副産物は原材料に表示されていない?

     

    ペットフードには原材料の表示義務がありますが、肉副産物を使用していても、消費者が一目でわかるように表示されていない製品も流通しています。

     

    食品として問題ない肉との表示の見分け方としては、「チキン」「牛肉」などではなく「チキンミール」「ミートミール」のように「○○ミール」と書かれている場合は、肉副産物のことを指しています。

     

     

    肉だけでなく魚介類の屑も「まぐろミール」「フィッシュミール」などの表示になっています。

     

    ○○ミールと言う表示が多い製品は、決して「肉や魚がたっぷり入っている餌」と言うことではなく「食べて大丈夫なのかわからない肉や魚が入っている」と言うことなので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

★その他

総合栄養食と間食のどちらにも当てはまらないフードには、以下の表示のものがあります。

 

 

      • 一般食・副食

     

    おかずに当たるもので、猫に必要な栄養を一定の基準で満たしたものが一般食に認められています。

     

    缶詰やレトルトのものが販売されています。

     

     

    一般食はあくまで副食なので、一般食のみだと栄養バランスが崩れてしまいます

     

    嗜好性の高さを利用して、ドライフードの食い付きが悪いときに一般食をトッピングするなど、補助的に使用するのがおすすめです。

     

     

      • 栄養補完食

     

    特定の栄養を摂取させる目的のフードで、サプリメントに相当します。

     

    総合栄養食と一緒に与えます。

     

     

      • カロリー補給食

     

    離乳期の子猫や、病中病後の猫、シニア猫などにカロリーを補給するためのフードです。

     

    固形物に慣れていない子猫や食欲がない猫も口にしやすいよう、流動食タイプになっていて、消化・吸収にも優れています。

     

     

      • 食事療法食

     

    特定の症状の改善を目的としたフードです。

     

    一般の小売店でも販売されていますが、必ず獣医師の指導のもとに与えます

     

    素人判断で選ぶと、かえって症状を悪化させるなどの危険があるので注意しましょう。

     

     

    通常の総合栄養食などに比べるとコストが高く、疾患によっては一生、食事療法食を与えなければなりません。

     

    猫が病気で苦しむだけでなく、飼い主の経済的負担も大きくなるので、愛猫の健康管理はしっかり行いましょう。

 

 

総合栄養食のカリカリをメインにするのがおすすめ

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特別な事情で難しい場合でなければ、総合栄養食の表示があるドライフードをメインに利用するのがおすすめです。

 

長期保存が利くので常備しやすく、コストパフォーマンスにも優れているので使いやすいです。

 

 

ドライフードを選ぶときは年齢や体調に合ったものを選ぶのはもちろんですが、以下の基準を満たしているものを選ぶようにします。

 

    • 主原料が穀物や米ではなく、肉や魚である(ただし肉副産物でないもの)
    • タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、炭水化物が含まれている
    • 特に猫の体内で生成できない必須栄養素である、タウリン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンE を含んでいる

 

 

良質な総合栄養食をメインに、必要に応じて一般食やおやつなど、他のフードも上手に活用しましょう。

 

 

 

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