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野良猫を保護したい!正しい捕まえ方と注意したいこと

読了までの目安時間:約 12分

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ペットとして飼われている猫の平均寿命は15年くらいです。

 

最近は20年くらい生きる猫も増えています。

 

ですが野良猫の場合はだいたい3年程度しか生きられません。

 

野良猫は飼い猫のように栄養バランスのよい餌を得ることが難しく、病気や怪我をしても治療してもらえないこともありますが、特に子猫は屋外の暑さ寒さに耐えられずに命を落としてしまうことも多いからです。

 

ですが猫は警戒心が強いので、飼ってあげたくても捕獲が難しい動物です。

 

そこで野良猫を助けたい人のために、野良猫を安全に捕まえる方法と注意点をご紹介します。

 

 

警戒する野良猫の捕まえかた

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捕獲器の入手方法

野良猫のほとんどは人間を警戒するので、助けてあげたくて捕まえようとしても逃げてしまいます。

 

無理に捕まえようとすれば人間に驚いて道路に飛び出し、車に轢かれてしまう危険もあります。

 

警戒心が強い野良猫を捕まえるときは、捕獲器を使用するのがもっとも安全です。

 

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捕獲器はホームセンターか、Amazonなどのネット通販で5千円~1万円程度で購入することができます。

 

出品しているショップにもよりますが、配送のオプションを指定することで翌日に届けてもらえるショップもあります。

 

費用は掛かりますが、もっともスピーディーに捕獲器を入手できる方法です。

 

 

地域の動物愛護団体や動物病院、猫カフェなどで捕獲器を貸し出ししているところも多いです。

 

近くで捕獲器を貸し出してもらえるところがあるか知りたいときは、インターネットで「捕獲器 レンタル 自治体名」などで検索してみましょう。

 

レンタルだと、だいたい300円程度で貸し出してもらえる場合が多いです。

 

 

ただし近年、虐待目的で野生動物を捕獲する人が増えているため、レンタルの際は捕獲器を使用する目的などを細かくチェックされます。

 

一刻も早く捕獲器を貸し出してもらって猫を助けたいところですが、他の野良猫を救うことにも繋がるので協力しましょう。

 

捕獲器の数に限りがあるので、貸し出し状況などによって何日か待たなければならない場合もあります。

 

 

捕獲器の選びかた

捕獲器には「動物が中に入ると体重で扉が閉まるタイプ(踏み板式)」「中にぶら下げた餌を食べようとすると扉が閉まるタイプ(吊り下げ式)」などがあります。

 

踏み板式を使用する場合は犬など猫より体が大きい動物が対象の捕獲器だと、猫の体重では軽すぎて扉が閉まらないことがあります。

 

必ず対象動物に「猫」と書かれている捕獲器を選びましょう。

 

サイズは猫の体よりも大きめのものを選びます。

 

特に奥行きが足りないと、扉が閉まるときに猫の足や尻尾を挟んでしまい、怪我の原因になります。

 

 

吊り下げ式は使用できる餌の形状がある程度限定されるので、子猫をミルクで捕獲しなければならないときなどは体重で扉が閉まる踏み板式のほうが適しているかもしれません。

 

ですが猫は頭がよいので踏み板を警戒して踏まず、器用に中の餌だけを食べて逃げてしまう猫もいます。

 

捕獲成功率が高いのは吊り下げ式の捕獲器と言えます。

 

 

捕獲器選びの判断に困る場合や上手く捕獲できないときは、動物愛護団体や地域の動物ボランティアなどに相談するか、協力をお願いしましょう。

 

そのような団体には野良猫の捕獲に慣れている人もいて、猫に負担をかけずに捕獲するコツを詳しく知っています。

 

 

捕獲器の設置場所

捕獲器を設置する場所ですが、公園など公共の場所は避けたほうが無難です。

 

野良猫の扱いが法律上、「鳥獣保護法」と「動物愛護管理法」のどちらに該当するのかが明確でない部分があり、法的なトラブルに発展するリスクがあるためです。以下に挙げる捕獲器の設置場所に適した条件を踏まえ、どうしても公共の場所が最適と思われる場合はスペースを管理する自治体に相談してみましょう。

 

 

※捕獲器の設置に適した場所の条件

    • 捕獲対象の猫が頻繁に目撃される場所
    • 人通りが少ない場所
    • 暑い時期は必ず日陰に設置する(時間によって日陰の位置が変わることがあるので要注意)

 

 

もし、捕獲器を設置したい場所がよその家の庭などの私有地である場合は、その家の住民などに事情を説明して事前に許可を得ましょう。

 

捕獲器の設置から猫を捕獲するまで日数がかかることが多く、迷惑をかける可能性もあるので協力を仰いでおくと無難です。

 

 

捕獲器を珍しがって、子供が玩具にしてしまうことがあります。

 

思わぬ事故に繋がる可能性がありますし、捕獲器の近くに人がいると猫が警戒して近付けません。

 

設置した捕獲器には必ず、「猫を保護するために置いてます。触らないようにお願いします。猫が入っていたら連絡をください。電話番号123-456-789」など貼り紙をしておきましょう。

 

そばにいないタイミングで猫が捕まったときに、他の人が見付けて知らせてくれるかもしれません。

 

 

個人宅の庭などに置かせてもらう場合も、「怪我をするといけないので触らないようにお願いします。」と伝え、子供がいる家の場合は子供も気を付けてもらえるようお願いしておきましょう。

 

 

捕獲器の設置の仕方

猫が気が付きやすいように、捕獲器に仕込む餌は香りが強いものを選びます。

 

猫は身を隠せる場所を好むので、捕獲器に毛布をかぶせるなどして外から見えないようにすると猫に入ってもらいやすいです。

 

夏場は毛布でなく、バスタオルなど通気性のよい物をかぶせるとよいでしょう。

 

 

猫は見慣れないものを警戒するので、捕獲器を設置しても最初のうちは餌だけを器用に外に持ち出して食べることがあります。

 

ここで焦って猫を追いかけ回すと、猫が捕獲器を危険な物と認識して近付かなくなってしまうので、ひとまずそっとしておきます。

 

猫が捕獲器に慣れてくると中で食べるようになるので、それまで待ちましょう。

 

人間が捕獲器の近くにいると猫が警戒するので、必要以上にそばをウロウロしないようにします。

 

 

その猫に餌を与えている人がいるようなら、餌を与えないように協力してもらいます。

 

猫がお腹いっぱいだと、捕獲器の餌に興味を示してもらえません。

 

 

捕獲器設置後の注意点

真夏や真冬に設置する場合は、猫が捕獲器に閉じ込められた後に長時間放置すると熱中症や凍死の危険があります。

 

少なくとも1時間おきくらいに様子を見るようにしましょう。

 

子猫や老猫は体力がないので、特に注意が必要です。

 

暑さ寒さの心配がない時期も捕獲器を設置したまま長時間、目を離すのは厳禁です。

 

人間が出かけている間に捕獲器に閉じ込められた猫が雨ざらしになってしまったり、カラスに苛められる可能性があります。

 

 

捕獲器の中の餌が傷んでしまうこともあります。

 

様子を見に行くときに交換用の餌も持って行き、必要に応じて新しいものに交換しましょう。

 

ドライフードなど日持ちする餌でも夜露で湿気てしまったりするので、マメな交換が必要です。

 

 

その他の注意点

愛猫家にとっては当たり前のことですが、保護目的(避妊・去勢手術のための一時保護を含む)以外の目的で野良猫を捕獲することは、法律的観点からも人道的観点からも絶対にNGです。

 

猫を含む愛護動物を不当に苦しめることは法律で罰せられ、もっとも重い刑で「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」が科せられます。

 

万一、動物の虐待や遺棄を見付けたら、最寄りの交番か警察署に通報しましょう。

 

 

捕獲器を設置することで、自分が不法行為を疑われてしまう場合もあります。なるべく近隣住民など周りの人に知らせておくか、保護目的であることを捕獲器に明示しておきましょう

 

 

最近は野良猫に避妊・去勢手術を受けさせた後は、地域猫として特定の家ではなくマンションの敷地などで住民みんなで飼うスタイルも増えています。

 

一時保護した野良猫を外に放す場合は、元の縄張り以外の場所に猫を放さないようにしましょう。

 

猫にも社会があり、自分が暮らしていた縄張りの外では他の猫に受け入れてもらいにくく、生存が難しくなる場合もあります。

 

保護と言う形で干渉するからには、最後まで責任を持ちましょう。

 

 

 

 

猫を飼う前の準備

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