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猫がパニックになる原因と飼い主に絶対守ってほしい対処法!

読了までの目安時間:約 14分

猫がパニックになったらどうする

 

 

猫はとても繊細でデリケートなため、ちょっとしたことでパニックを起こしてしまうことがあります。

 

人間が気にも留めないようなことでパニックを起こされると、飼い主も一緒にパニックに陥ってしまい、泣きたい気持ちになるかもしれません。

 

 

猫がパニックを起こしたときに落ち着いて対応できるよう、猫のパニックについて知っておきましょう。

 

猫がパニックになる原因、猫がパニックになったときに飼い主ができることと注意点を解説しますので、いざと言うときに備えて読んでみてくださいね。

 

 

パニックと間違いやすい病気についてもご紹介するので、猫を飼っている人は必見です。

 

 

猫がパニックになる原因

 

 

 

猫がパニックを起こす原因は、大きく分けて2つあります。

 

    • 命の危険を感じるような、ビックリすることが起きた
    • 病気

 

 

●命の危険を感じるような、ビックリすることが起きた

猫がパニックを起こすのは主に、命の危険を感じるようなことで、ビックリすることが起きたときです。よくあるケースには、

 

    • お皿が割れる音に驚いた
    • 飼い主がいつもと全く違う髪型や服装をしているので、知らない人と間違えた
    • 突然、部屋に知らない人や動物が入って来た
    • 掃除機の音に驚いた
    • 飼い主が突然、殺虫剤をスプレーしたので驚いた
    • 熟睡しているときに急に触られた
    • 動物病院に連れて行かれそうな気配を察知した、または連れて来られてしまった

 

などが挙げられます。お皿を落として割ってしまったなどは仕方ありませんが、猫を驚かせそうなことをするときは事前に声掛けをして、心の準備や逃げるための時間を与えたり、来客時などは猫が隠れられる場所を確保してあげましょう。

 

 

動物病院を怖がる猫の場合は、普段から洗濯ネットに慣れさせておき、病院に行くときは洗濯ネットに入れた猫をキャリーに入れます。

 

診察時も、猫を洗濯ネットに入れたまま獣医師に引き渡します。

 

 

●病気が原因のパニック

他の原因で思い当たることがないときは、猫が病気のせいでパニックを起こした可能性もあります。

 

 

★怪我や病気で痛いところがある

 

怪我や病気で痛いところを触られたので、驚いてパニックを起こすことがあります。

 

体が悪いことが分かっていれば気を付けてあげられますが、猫は本能的に痛みを隠すので、飼い主が怪我や病気に気付いていないこともあります。

 

 

体が痛いのを知らずに猫を抱き上げたら痛いところを押してしまい、猫が痛みに驚いてパニックを起こし、飼い主もなぜ猫が暴れているのか分からずパニック、と言う状況になってしまうこともあります。

 

 

このパターンのパニックを防ぐためにも、猫の体に異常がないか、こまめに観察するようにし、どこかおかしいようなら獣医師に相談しましょう。

 

 

●パニックを起こしているように見える症状の病気

甲状腺機能亢進症(バセドー氏病)やてんかんの症状は、知らない人から見るとパニックを起こしているようにも見えます。

 

 

★甲状腺機能亢進症

 

6~10歳以上の猫に多く、10歳以上の猫の10%がかかっていると言われています。

 

詳しい原因はまだ分かっていませんが、シャムやバーミーズは発症率が低いことから、遺伝子が関係しているのではないかと考えられています。

 

 

また、1980年以降に猫の甲状腺機能亢進症が急激に増えていることから、何らかの環境要因が影響している可能性も指摘されています。

 

 

甲状腺機能亢進症の主症状です。

 

    • 甲状腺の腫れ
    • 筋肉量の減少による体重減少
    • 落ち着きがなくなる、急に元気になる
    • 食欲が増す
    • 嘔吐、下痢
    • 発熱
    • 頻脈、不整脈
    • 多飲多尿
    • 毛づやが悪くなる
    • 爪が伸びやすくなる
    • 心筋症

 

 

この病気になると、多くのケースで甲状腺に良性腫瘍が見られます。

 

稀に悪性腫瘍になることもあるので、早めに動物病院を受診しましょう。

 

 

★てんかん

 

脳の神経に異常が起こることで発症する病気で、発作を起こします。

 

脳の病気や損傷が原因となることが多いようです。

 

猫の発症率は低く、100匹に1匹以下です。

 

しかし命に関わるケースもあるので、てんかんが疑われるときは早めに動物病院を受診しましょう。

 

 

猫のてんかんの主症状です。

 

    • 四肢の硬直、痙攣
    • 尿失禁、便失禁
    • 口からよだれや泡を出す
    • 大きな声で鳴く

 

 

発作が起きると横たわったまま全身を小刻みに震わせますが、自分の意思で体の動きを制御することができません。

 

発作が30分以上続く場合は、至急獣医師に連絡し、指示を仰いでください。

 

 

特に痙攣発作を何度もくり返すときは「重積発作」と言って、放置すると脳に深刻なダメージを与え、命に関わることもあります。

 

 

また、てんかんとは全く別の病気でも、てんかんとよく似た発作を起こすこともあります。

 

これを「てんかん様発作」と言います。

 

てんかん様発作を起こす病気には、反応性発作やナルコプレシー、カタプレキシーがあります。

 

 

★反応性発作

 

脳ではなく、体内の代謝異常が原因の発作です。

 

発作の原因を取り除くことで改善できる病気です。

 

 

反応性発作の原因となるのは、低血糖症や低酸素症、低カルシウム血症、高カルシウム血症、低マグネシウム血症などの血液異常や、腎疾患・肝疾患などの内臓異常、毒物を摂取することによる急性中毒などです。

 

 

★ナルコプレシー、カタプレキシー

 

どちらも、活動中に突然動かなくなる病気です。

 

遺伝、自己免疫疾患、神経系の不具合などが原因ではないかと考えられていますが、詳しくはまだ分かっていません。

 

 

目を閉じて意識を失うのがナルコプレシー、目を開けたままで意識を保っているのがカタプレキシーと区別されています。

 

いずれも、それまで元気に遊んでいたのに、次の瞬間に急にパタンと倒れてしまいます。

 

 

てんかんの発作が激しい痙攣と硬直を特徴としているのに対して、ナルコプレシーとカタプレキシーの発作は全身の脱力を特徴としています。

 

詳しい人が見れば、てんかんやパニックとは全く別のものと瞬時に判別できます。

 

 

ナルコプレシー、カタプレキシーの発作の継続時間は、数秒~30分程度です。

 

飼い主の呼び掛けなど、外からの刺激で元に戻ることが多いようです。

 

 

てんかんのように直接命に関わる危険はありませんが、突然倒れてしまうため、倒れたときに怪我をしないよう配慮が必要です。

 

障害物がない部屋で過ごさせる、床材にクッション性のあるものを使用するなど、安全な環境を作ってあげましょう。

 

 

■猫がパニックを起こしたときにすべきこと

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★絶対に近寄らない

パニックを起こしている最中の猫は、自分の身を守ること以外の判断力が完全に失われています。

 

猫を落ち着かせようとして近寄りたくなりますが、飼い主であっても絶対にそばに行ってはいけません

 

 

パニックを起こしている猫は恐怖心でいっぱいで周りが見えないので、飼い主のことも分からず、全力で攻撃してしまいます。

 

 

人間に例えるなら、素人同然の兵士が戦場の前線に放り込まれ、死の恐怖から判断力を失い、敵味方構わず銃を乱射しているようなものです。

 

「味方は傷付けないようにしなくちゃ」と考える余裕がないのが、パニック中の猫です。

 

 

肉食獣の猫が本気を出しているときは、飼い主であろうと人間の肉などざっくり切り裂いてしまうので、そばに行くのは大変危険です。

 

腕の肉が割ける程度で済めばまだよいですが、目を引っ掻かれれば最悪の場合は失明してしまい、取り返しが付かないことになります。

 

 

★離れて静かに待つ

猫が落ち着くまで、離れて静かに待ちます。

 

可能であれば猫の怪我の元になりそうなものを除けてから立ち去りますが、パニックを起こしている間、猫は完全に獰猛な野獣に戻っているので、あくまでも人間の安全が最優先です。

 

身の危険を冒してまで、何かしようと思ってはいけません。

 

 

また、危険から逃げようとする猫の逃走ルートを人間が塞いでいる場合は、速やかに立ち退いて、猫に道を譲ります

 

モタモタしていると、逃走の邪魔だと判断した猫にたちまち攻撃されてしまって危険です。

 

小さい子供は必ず、別室に行かせます。

 

大人もなるべく、他の部屋に避難した方が安全です。

 

 

猫のパニックは人間の方も驚きますが、数分もすれば収まります。

 

猫が落ち着きを取り戻したら、怪我をしなかったか確認し、危険な物が倒れたり落ちたりしていないか確認しましょう。

 

 

また、猫の食器や水入れが近くにある場合は、パニック中にひっくり返して中身をこぼしてしまうこともあります。

 

片付けて元通りにセッティングしてあげましょう。

 

 

 

 

行動や習性

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