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【猫の熱中症】原因と症状は?応急処置の正しい方法を徹底伝授!

読了までの目安時間:約 12分

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猫は体温調節があまり得意ではない体なので、暑さに弱く熱中症にかかりやすい動物です。

 

暑い部屋に放置しないなど、飼い主が熱中症を予防してあげることが大切です。

 

ですが、もしも愛猫が熱中症になってしまったら、どうしたらよいでしょうか?

 

 

万一の場合に備えて、熱中症の応急処置などの対策方法についておいて学んでおくことも、飼い主としての重要な役割です。

 

いざと言うときに愛猫を守ってあげられるよう、しっかり学んでおきましょう。

 

 

ここでは熱中症の原因と症状、応急処置をはじめとした対策方法についてご紹介します。

 

猫を飼っている人必見なので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

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熱中症の原因

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★猫は熱中症になりやすい

 

●猫は平熱が高い

猫の平熱は38~39度前後で、人間よりも体温が高い生き物です。

 

子猫の平熱は少し高く38.5度程度、シニア猫は平熱が37.5度程度に下がる猫もいます。

 

 

猫は体温が40.5度以上になると、危険な状態です。

 

平熱と危険な状態の差が2~3度しかないため、わずかな体温の上昇が、猫にとっては命取りになることがあります。

 

 

●猫は冷却機能が弱い

人間は全身から汗をかくことができるので、言ってみれば全身に冷却装置を備えているような体です。

 

ですが、猫が汗をかけるのは、肉球だけです。

 

そのため、体温を下げる必要があるときは主に、パンティング(喘ぎ呼吸・口を開けてハーハーする)によって体内の熱を放出します。

 

 

しかし、汗で全身から熱を放出できる人間に比べると、口からしか熱を放出できない猫は、体を冷却することがあまり得意ではありません。

 

そのため、体の中に熱がこもりやすく、人間よりも熱中症にかかりやすいのです。

 

 

猫は人間と同じ恒温動物ですが、汗腺をほとんど持たないため、人間に比べると体温調節があまり得意ではありません。

 

自分で体温調節できるだろうと過信せず、日頃から熱中症を予防する対策を取っておくことが大切です。

 

 

●子猫・シニア猫・肥満傾向の猫は熱中症にかかりやすい

通常、ある程度までの暑さであれば、猫が自分で涼しい場所に移動して熱中症を防ぐことができます。

 

しかし、子猫とシニア猫は体力が低いことに加えて、体の不調への自覚が乏しいため、暑すぎることに猫が気付かずに重症化してしまうことがあります。

 

 

また、肥満傾向の猫は分厚い皮下脂肪が熱を溜め込んでしまうため、太っていない猫よりも熱中症にかかりやすいです。

 

 

さらに、猫種によっても熱中症にかかりやすい猫がいます。

 

短頭種(鼻ぺちゃ)に分類されるエキゾチックショートヘアやヒマラヤンなどは、鼻筋が短いことが冷却能力の低さに繋がっているため、熱中症にかかりやすいです。

 

 

子猫、シニア猫、肥満猫、鼻ぺちゃ種の猫は、特に熱中症に注意してあげましょう。

 

 

★環境による原因

 

●気温・湿度

気温が30度を越えた状態が続き、湿度が60%以上のときは、猫が熱中症になりやすいです。

 

特に部屋が密閉されて風通しが悪い状況のときは危険です。

 

 

夏に猫だけで留守番をさせるときは、エアコンをドライ運転にしておくなどの対策が必要になります。

 

また、閉め切った車の中に猫を放置するのも大変危険です。

 

夏の車の中は、エアコンを掛けずに閉め切った状態にすると、室温が50度以上になります。

 

 

夏は動物病院帰りの買い物などで、車の中に猫を置き去りにしないようにしましょう。

 

すぐに戻るつもりのときも、猫を車に置いて行くのは禁物です。

 

うっかり他のことに気を取られて、思ったよりも車に戻るのが遅くなってしまうこともあるからです。

 

 

どうしても猫を連れて行けない店などに寄らなければならないときは、必ず携帯のアラームなどをセットし、短時間で車に戻りましょう。

 

 

●水分補給の不足

水分補給が不足している猫は、同じ環境でも他の猫より熱中症にかかりやすくなります。

 

猫は1日150cc程度の水分補給が必要です。

 

いつでも好きなときに新鮮な水が飲めるように、給水器などを設置しておきましょう。

 

循環型の給水器は、暑い季節でも水が傷みにくいので便利です。

 

 

オス猫でドライフードを主食としている猫は、特に水分が不足しやすいので注意が必要です。

 

 

熱中症の症状と応急処置や対策方法

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★熱中症の初期症状と応急処置や対策方法

    • 食欲不振
    • だるそうにしている
    • 浅く速い呼吸をしている

 

これらの症状が見られたら、猫が熱中症になりかけている証拠です。

 

熱中症は、症状が現れてから30~60分以内に適切な処置を施せば、予後は良好なことがほとんどです。

 

初期症状の段階であれば、すぐに対応すれば自宅でも回復させられる可能性が高いです。

 

 

熱中症の初期症状が見られたら、すぐにエアコンが効いた部屋や浴室など、涼しい場所に猫を連れて行きます

 

 

涼しい場所に移動させた上で、水で冷やしたタオルで全身を包むか、霧吹きで体に水を掛けます。

 

さらに、団扇や扇風機で冷たい風を当てると、猫の体の表面の水分が蒸発しやすくなるので、気化熱によって体温を下げることができます。

 

 

猫を冷やすときは、体温が下がりすぎないよう注意します。

 

猫が冷えすぎていないか、様子を見ながら行いましょう。

 

特に子猫は体が小さい分、冷えるのも早いので注意が必要です。

 

猫の体温が39度まで下がったら、冷やすのを止めます。

 

 

猫を冷やしながら、水を飲ませます

 

自分で飲めないようなら、スポイトなどを使って、口に水を含ませてやりましょう。

 

口の中に水を含ませるときは、むせないよう一口ずつ含ませます。

 

猫が飲み込んだことを確認したら、次の一口を含ませます。

 

 

猫が回復するまで、そばで様子を見るようにしましょう。

 

特に子猫やシニア猫、重い病気を持っている猫は、軽症に見えても急に容体が悪くなることがあるので、放置しないようにします。

 

 

●熱中症の応急処置でやってはいけないこと

氷水や保冷剤は、冷たすぎて血管の収縮を引き起こしてしまうため、猫の体に当ててはいけません。

 

血管が急激に収縮することで、心臓に負担が掛かってしまいます。

 

 

★熱中症の本格的な症状と応急処置や対策方法

初期症状のうちに対応できず、熱中症が本格的になると、以下の症状が見られます。

 

    • パンティング(舌を出して、高熱の人のような荒い呼吸をする)
    • よだれを垂らす
    • 目や口の周りが充血している、口の中が鮮紅色
    • 下痢や嘔吐

 

これらの症状が見られたら、熱中症が進んでいる証拠です。

 

また、さらに熱中症が進んで重篤になると、以下の症状が出て来ます。

 

    • 血圧および体温の低下
    • 意識の混濁、失神
    • 痙攣
    • 吐血や血便、血尿
    • チアノーゼ(血液中の酸素不足によって、皮膚や粘膜が青白くなる)
    • 眼振(眼球が不規則に動く)

 

 

初期症状のうちであれば自宅での処置だけで回復できることが多いですが、パンティングなど本格的な熱中症の症状が見られるときは、初期症状の応急処置と同じ方法で猫を冷やすのと同時に、動物病院に連絡して獣医師の指示を仰ぎます。

 

 

熱中症が重くなると、最悪の場合は猫が死んでしまうこともあります。

 

応急処置と動物病院への連絡と、どちらも可及的速やかに行ってください。

 

 

また、熱中症の症状が重く、意識の混濁が見られるような場合は、無理に水を飲ませてはいけません。

 

猫が自分の体をコントロールできなくなっているので、気管を詰まらせて呼吸困難に陥ってしまう可能性が高く危険です。

 

 

 

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