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徹底解説!猫は人間の気持ちをどこまで理解している?

読了までの目安時間:約 9分

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猫と暮らしていると、「この子、人間の気持ちが分かるのかしら?」と思うような場面がときどきあります。

 

猫の飼い主としては、猫の気持ちを知りたいのと同時に、猫は人間の気持ちをどこまで理解しているのだろう?と言う点も気になりますよね。

 

 

そこで、猫の感情のメカニズム、猫の言語理解力、猫の知能など科学的な観点から、猫は人間の気持ちをどこまで理解できるのかについて検証してみたいと思います。

 

愛猫家の皆さんにとって、猫との絆を深める一助になれば幸いです。

 

 

猫の感情のメカニズムは人間とほぼ同じ

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猫が人間の気持ちをどこまで理解できるのかを検証するために、まずは猫の感情のメカニズムを知っておきましょう。

 

気持ちや感情を直接作り出しているのは脳です。

 

驚いたことに、猫の脳は90%まで、人間の脳と類似した構造を持っているそうです。

 

 

脳の中でも大脳皮質は知覚や思考、記憶などを司り、感情に直結する部位です。

 

猫の脳は大脳皮質が非常に発達していて、構造も犬の2倍の複雑なものになっています。

 

 

このことは、猫がとても感情豊かで、知能が高い生き物であることを示しています。

 

つまり、人間の気持ちもある程度、理解できる可能性があるということです。

 

 

猫は人間をどう思っている?

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次に、猫が人間をどう認識しているのかを説明します。

 

こちらも、猫が人間の気持ちを理解できるかどうかのヒントになると思います。

 

 

結論から言うと、猫は人間のことを「大きくて愚鈍な猫」と認識しているそうです。

 

これはイギリスのブリストル大学の、ジョン・ブラッドショー氏の研究結果です。

 

 

ジョン・ブラッドショー氏の研究によると、猫の行動を長期間観察した結果、猫の行動は相手が猫の場合と人間の場合で全く違いがないため、猫は人間を自分たちと別の生き物とは認識しておらず、自分と同じ猫だと思っているものと考えられるという結論になったそうです。

 

 

また、ジョン・ブラッドショー氏によると、猫は自分より格下の相手に擦り寄ることはないため、猫が飼い主に擦り寄るのは、人間のことを愚鈍だと思いつつも、一定の敬意を持っている証拠ではないかと言うことです。

 

 

猫は人間の言葉を理解できる?

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人間にとって、言語は最大のコミュニケーションツールです。

 

猫が人間の言語を理解できるのであれば、人間の気持ちもある程度理解できる可能性がありますが、猫はどの程度、人間の言葉を理解しているのでしょうか?

 

 

猫に毎日「ごはんだよ~」と呼び掛けながら餌を与えていると、「ごはん」の単語が聞こえただけで、餌が出て来るものと期待するようになります。

 

ですが、いつもは「ごはんだよ~」と言う飼い主が「餌」や「キャットフード」など、別の単語でごはんを表現しても、猫は無反応です。

 

 

このことから、猫は言葉の音と出来事の関連性は理解できるものの、言葉の意味までは理解できないことが分かります。

 

 

また、「ごはん」や自分の名前など、短い単語は毎日の生活の中でくり返し聞かされることによって、だいたいの意味は理解できるようになりますが、長い文章を理解することはできません。

 

 

叱られるときに「ダメ!」と言われれば、「今やったことがいけなかったらしい」と分かりますが、「こう言うことをしたら、こうなるから困るのよ」と長い言葉で説明されると、何を言われているのか分かりません。

 

せいぜい、飼い主の口調から機嫌が悪いらしいと分かる程度です。

 

 

猫に、言葉で完璧に人間の気持ちを理解してもらうのは、難しいかもしれませんね。

 

 

猫の知能は人間の何歳くらい?

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ちなみに、猫の知能は人間の1歳半~2歳半くらいです。

 

この年齢の子供は、経験をもとに自分で考えて行動できるようになり始める年頃です。

 

言い換えれば、推測力が備わり始めている時期です。

 

猫も餌のしまい場所を知っていれば、「戸棚を開ければ餌が食べられる」と推測して、自分で戸棚の扉を開けて餌を食べたりします。

 

 

また、猫は10分以上、記憶を持続させることができますし、「対象の永続性」を理解することもできます。

 

対象の永続性とは、例えば、ボールが転がって物陰に隠れてしまっても、ボールが存在していることです。

 

 

人間は今見た電話番号を30秒後に聞かれても忘れてしまいますし、生まれたばかりの赤ちゃんは対象の永続性を理解することはできません。

 

人間が対象の永続性を理解できるようになるのは、生後9~12ヶ月頃です。

 

これらのことから、猫はかなり高い知能を持っていることが分かります。

 

 

1歳半~2歳半の子供と言えば、詳しいことは分からなくても、周りの人の気持ちを大まかには理解できる年頃でもあります。

 

この年齢の子供と同程度の知能を持つ猫も、大まかには人間の気持ちを理解できるのではないでしょうか。

 

 

飼い主が落ち込んでいるときに、猫がそっと擦り寄って来ると言うことは実際によくあります。

 

「就職試験で不採用になって落ち込んでいる」「大切な人が死んでしまって悲しんでいる」と言う詳しいことまでは分からなくても、飼い主が悲しんでいたり落ち込んでいたりすること自体は分かるのでしょう。

 

 

猫は意外に社交的

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最後に、相手の気持ちを理解するには、相手に興味を持っていることが前提になるので、猫の社交性の面からも検証してみましょう。

 

 

猫は単独行動が基本の生き物と言われていますが、他者に全く無関心と言うわけではありません

 

実際に、多くの猫とコロニーを作って生活する猫もいますし、多頭飼いの猫の中には、年長者として目下の猫達の世話役を買って出る猫もいます。

 

 

猫は人間のことも猫だと思っていますから、猫にとっては飼い主も群れの一員です。

 

犬のように従順に従う気はありませんが、同じテリトリーに暮らす者として興味を持ち、飼い主を気遣っていることは間違いないでしょう。

 

 

また、猫はもともと、わずかな変化にも敏感な生き物です。

 

いつも気遣っている飼い主の気持ちに何らかの変化があれば、完全には理解できなくても、「いつもと様子が違う」と言うことくらいは気が付いているのではないでしょうか。

 

 

私達人間も猫の気持ちを完璧に理解することはできませんが、お互いができる範囲で気遣い合いながら寄り添って暮らしていく様は、何とも微笑ましいものですね。

 

 

 

 

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