猫が脱走で迷子!防止法や正しい捜索方法をわかりやすく徹底解説
猫を飼っていると、外に飛び出して行ったきりなかなか帰って来ないこともあります。
完全室内飼いの猫の場合は土地勘がないので、脱走すると迷子になってしまうこともあります。
猫は車に轢かれてしまうことが多く、動物に悪意あるイタズラをする人もいるので心配ですよね。
ここでは猫の脱走の防ぎ方、猫が迷子になったときのために備えておくこと、迷子猫の探し方と捜索手順についてお伝えします。
普段から知っておくと、いざと言うときに慌てずに済むので、猫の飼い主さん必見です。
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猫の脱走の防ぎ方
猫の脱走経路で多いのは、窓と玄関です。
猫は2階の窓からでも飛び降りてしまいますし、上層階になると窓やベランダからの落下事故が起こることもあります。
また、窓を閉めていてもカギが開いていれば、器用に開けて外に出てしまう猫もいます。
窓は必ず、カギも閉めておきましょう。
飼い主が宅配便を受け取っている隙などに、玄関から出て行ってしまうこともあります。
玄関と部屋の間の扉を閉め、猫が玄関側に行かないようにしておくと安全です。
特に寝室にドアがないタイプのワンルームなどは、猫が玄関に行けないようにする工夫が必要です。
帰宅した飼い主を玄関で出迎えて、そのまま外に飛び出してしまうこともあるので注意しましょう。
猫が迷子になったときのための備え
猫が迷子になったときに備えて、愛猫には首輪を付けておきましょう。
首輪をしていない猫は、野良猫と間違われて、保健所などに通報されてしまう可能性が高くなります。
最悪の場合は、飼い主が知らない間に殺処分されることになるので、首輪を付けておくと安心です。
昔は猫を見付けた人が連絡できるように、首輪に自宅の電話番号を書き、迷子札として利用する飼い主も多くいました。
ですが、最近は個人情報を悪用する人が増えているので、首輪に連絡先などを書くことはあまりおすすめしません。
その代り、今は迷子札の役割を持つマイクロチップを猫に埋め込むことができます。
マイクロチップには飼い主の連絡先やかかりつけの獣医師の連絡先などを登録することができます。
マイクロチップは、動物病院で埋め込んでもらうことができます。
ただし、マイクロチップは皮膚の中に埋め込むので、外見からはチップがあることが分かりません。
猫が保健所や警察に持ち込まれた場合、専用のマイクロチップリーダーが導入されていれば飼い主の連絡先を知ってもらえますが、読み取り機を置いていない場合はチップがあることが分かりません。
なので、首輪に「マイクロチップ装着済み」と書いておくとよいでしょう。
★マイクロチップのリスク
マイクロチップは個人情報が漏洩しにくい反面、リスクもあります。
マイクロチップは首のあたりに埋め込みますが、磁気を発するため、周辺部位のMRI検査時に画像欠損が出る可能性があります。
また、ごく稀ではありますが病気を引き起こすこともあるようです。
また、マイクロチップによって対応できる読み取り機が異なるため、チップに登録された情報を即座に照会できないこともあります。
なお、期待する飼い主さんも多いかと思いますが、マイクロチップにGPS機能は搭載されていません。
ですが体温計機能を備えたものはあります。
猫が迷子になったら?
★猫の行動範囲と移動距離
猫の行動範囲と移動距離は、おおむね次のようになります。
捜索範囲の参考にご活用ください。
性別 | 行動範囲 | 1日の移動距離 |
去勢していないオス | 約500m~1km | 約50~100m |
去勢済みのオス | 約250~500m | 約25~50m |
避妊していないメス | 約150~250m | 約15~25m |
避妊済みのメス | 約50~150m | 約5~15m |
また、一般に洋猫よりもキジトラなどの日本猫の方が、迷子のときも活発に行動する傾向があります。
ですが洋猫は外見が目立つので情報が集まりやすい傾向もあります。
日本猫の場合は同じような猫がたくさんいるため、目撃者が気が付きにくいです。
普段から個体識別しやすいよう、首輪や鈴を付けておくと、いざ迷子になったときに通行人などが見付けやすいです。
迷子チラシを作る際も、見掛けた人が判別しやすいよう、特徴をなるべく詳しく書いておくのがおすすめです。
★捜索手順
- 動物愛護センターと保健所に連絡
- 近隣の動物病院に連絡
- 最寄りの交番または警察署に遺失物届を出す
- 猫がいなくなった場所の近辺を探す
- インターネットで情報収集・目撃情報を募集する
- 迷子チラシを作る
- ペット探偵に依頼する
最初に動物愛護センターと保健所に連絡します。
猫を見つけた人が、野良猫と間違えて動物愛護センターや保健所に通報することも多いためです。
市境・県境など自治体が隣接している場所で猫がいなくなった場合は、近隣の自治体の動物愛護センターと保健所にも連絡しましょう。
自治体によっては、インターネット上で迷子ペットの保護情報を提供している場合もあるのでチェックしてみましょう。
ただし、電話で問い合わせるのと違い、情報が反映されるまで多少のタイムラグが生じます。
急ぎのときは電話の方が早いです。
迷子中に猫が事故や虐待に遭い、近隣の動物病院に搬送されている可能性もあります。
迷子猫の特徴を伝え、該当する猫が運び込まれていないか問い合わせてみましょう。
迷子のペットは法律上、「遺失物」として扱われます。
最近はこのことを知っている人も多く、猫を見付けた人が交番や警察署に届ける可能性も高いです。
愛猫が届けられたときのために、遺失物届を出しておきましょう。
放し飼いにしている猫の場合は家の外に慣れているので捜索が難しいですが、完全室内飼いの猫の場合は、いなくなった場所の近くで発見されるケースが多いです。
室内飼いの猫にとって、外の世界は完全にテリトリー外です。
知らない場所に対する恐怖と不安から、手近な場所で身を隠せる場所に潜んでいるケースが圧倒的に多いそうです。
そのため、室内飼いの猫を捜索する場合はまず、いなくなった場所の近くの、車の下や植え込みなど、猫が隠れやすそうな場所から探すのが基本です。
なお、猫を探すときはキャリーバッグを持参します。
猫が外の世界に怯えていた場合、抱っこで連れ帰ろうとするとパニックを起こして再び逃げてしまうことがあります。
人懐っこい猫の場合は、誰かに連れ去られてそのまま飼われている可能性もあります。
猫が逃げた場所の近くの家にも聞いて回ってみましょう。
留守の場合は、可能であれば情報提供を呼び掛けるチラシを投函しておきます。
インターネットには、迷子猫を見付けた人が情報を投稿するための専用掲示板などがあります。
「迷子猫 掲示板」などのキーワードで検索すると掲示板が見付かるので、愛猫の情報が投稿されていないか探してみましょう。
mixiなどのSNSの中に開設されている、猫好きが集まるコミュニティーの中にも迷子情報用のトピックが設けられていることがあります。
また、インターネットで情報が早いのは、何と言ってもツイッターです。
迷子猫の目撃情報を投稿している人がいないか、チェックしてみましょう。
さらに、インターネットでは愛猫の目撃情報を募集することもできます。
迷子猫用の掲示板や、ツイッターなどで情報提供を呼び掛けておくと、近いエリアに住んでいる人が、外出時に気に掛けてくれることがあります。
ただし、情報提供の呼び掛けの投稿をするときは、個人情報を詳しく書きすぎないよう注意が必要です。
猫がいなくなった場所についての情報は「〇〇県△△市」など大まかな表現にとどめ、詳しい場所や連絡先などの情報のやり取りは、各SNSなどに設けられている個別のメッセージ機能などを利用するとリスクが少ないです。
情報提供を呼び掛けるためのチラシを作って貼ります。
チラシを貼る場所は、猫がいなくなった場所を中心に貼ると目撃情報を得やすいです。
チラシには、探している猫の外見的特徴がよく分かる写真を掲載すると効果的です。
チラシは自作した原紙をコンビニなどでカラーコピーして作る方法がポピュラーですが、迷子チラシを専門に作成している会社に依頼する方法もあります。
注文当日に納品してもらえる場合もあるので、自作するより早いかもしれません。
自作する場合はラミネート加工するか、透明なビニール袋で覆っておくと雨でインクが流れてしまうのを防げます。
ペット探偵に依頼して探してもらう方法もあります。
ペット探偵とは、迷子のペットを探してくれる業者です。
こうした業者は迷子の犬猫を探し慣れていて、猫が隠れていそうな場所を見付けるのも上手なので、素人が探すより早く見付かる可能性があります。
ただし相手が生き物なので必ず見付かるとは限らず、猫が見付からなかった場合も料金が発生します。
ペット探偵に依頼したい場合は、インターネットで業者を探せます。
「ペット探偵」「ペット 捜索」「ペット 迷子」などのキーワードで検索してみましょう。
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