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後悔しない為に・・・猫の避妊・去勢手術のメリットとデメリットとは?

読了までの目安時間:約 10分

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愛猫に避妊・去勢手術を受けさせるか、手術をせずに一生を過ごさせるか、猫を飼っている人の多くが頭を悩ませているのではないでしょうか?

 

 

猫は多産なので、一度に5匹以上の子猫が生まれることもあります。

 

しかも、放っておけば発情期のたびに子猫が誕生します。

 

 

生まれた子猫すべてに飼い主を見付けてあげるか、自分で飼い切ることができればよいですが、難しい人も多いでしょう。

 

そうかと言って、避妊・去勢手術にもデメリットはあります。

 

 

ここでは避妊・去勢手術のメリットとデメリットについてまとめましたので、愛猫に避妊・去勢手術を受けさせるかどうかで悩んでいる飼い主さんは、検討材料にご活用ください。

 

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避妊・去勢のメリット

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★殺処分される猫を減らせる

健康な猫にメスを入れて生殖能力を取り上げることを、可哀想に思う人もいるかもしれません。

 

ですが、可哀想だからと言って猫が望むまま無計画に繁殖させてしまうと、人間が飼い切れず、保健所行きになってしまう子猫も出てしまいます。

 

 

参考までに日本における2015年度の猫の殺処分数は約9万匹で、そのうちの5万匹近くが子猫です。

 

 

では、避妊・去勢手術を受けさせていない状態で、繁殖させないのはどうでしょうか?

 

人間の場合は敢えて子供を持たない人生を謳歌する人もいますが、猫はどの猫も、発情期が来たら子孫を残したくなるようにできています。

 

 

「私はずっと飼い主と2人きりの方がいいわ」「狩りに専念したいから子猫はいらないな」と言う猫はいませんし、人間のように理性で性欲を抑えることもできません。

 

 

生殖能力がある猫に繁殖を我慢させるのは、空腹の猫に餌を与えないのと同じことで、生殖能力を取り上げるよりも、ずっと可哀想なことです。

 

 

ちなみに、自治体が行う殺処分は、多くの地域で二酸化炭素ガスを使用して動物を窒息死させる方法で行っています。

 

いわゆるガス室に猫が送られてから酸欠で意識を失うまでは45秒ほど掛かります。

 

 

殺処分と言うと安楽死させるイメージが強いですが、45秒間は酸欠で苦しまなければならず、決して何も感じないまま安らかに死ねるわけではないことを知っておきましょう。

 

 

★性別特有の病気の予防

避妊・去勢手術をすることで、以下の病気の発生率を下げることができます。

 

 

    • 乳癌

     

    猫の乳癌は転移・再発率が高く、早期に手術を受けても予後が悪い病気です。

     

    ですが、避妊手術を受けている猫は、手術を受けていない猫に比べて、乳がんの発生率が1/7程度に抑えられると言う報告があります。

     

     

    また、早い時期に避妊手術を受けているほど、乳癌予防の効果が高いことも分かっており、1歳を過ぎてから避妊手術を受けた猫の乳癌発生率は、手術を受けていない猫とほとんど差がないことが分かっています。

     

     

    • 子宮蓄膿症

     

    子宮に膿が溜まる病気で、命に関わる病気です。

     

    黄体ホルモンの分泌が関係していると考えられていますが、避妊手術で子宮を摘出すれば完全に予防できます。

     

     

    • 卵巣癌・精巣癌

     

    もともと猫では稀な病気ですが、避妊・去勢手術を受けていれば完全に予防できます。

 

 

★繁殖行為に伴う感染症の予防

完全室内飼いにしていても、何かの拍子に猫が外に出てしまう可能性が全くないとは限りません。

 

 

脱走のタイミングが発情期と重なると、外で野良猫と交尾をしてしまう可能性があり、野良猫から感染症をもらってしまう可能性もあります。

 

 

避妊・去勢手術を受けさせておけば、繁殖行動に伴う感染症も防ぐことができます。

 

 

★妊娠・出産に伴う疾患の予防

発生頻度は低いものの、猫の妊娠・出産には難産や糖尿病、妊娠中毒症などのリスクが伴います。

 

避妊手術を受けていれば、妊娠・出産に伴うリスクからも解放されます。

 

 

特に、ラグドールなど難産になりやすいとされる猫種でメスの場合は、繁殖を考えていないのであれば避妊手術を受けさせるのも方法の一つです。

 

 

★発情期特有の問題行動がなくなる

発情期になると、メス猫は大きな声で鳴き、オス猫はスプレー行為(柱などに尿を吹き付ける)をします。

 

猫にとっては繁殖に必要で正当な行動ですが、騒音や臭いで飼い主を悩ませます。

 

 

避妊・去勢手術を受けていると発情期もなくなるので、発情期特有の問題行動も抑えることができます。

 

 

ただし、オスの場合はスプレー行為が始まってから去勢しても、1割くらいの猫は去勢後もスプレー行為の癖が残ってしまいます。

 

オス猫のスプレー行為を防止したい場合は、最初の発情期が訪れる前に去勢手術を行うのがおすすめです。

 

 

    • 性格が穏やかになる

     

    避妊・去勢手術を受けることでホルモンバランスが変わる影響で闘争心が少なくなり、穏やかな性格になります。

     

    猫自身も、発情期なのに繁殖させてもらえないストレスから解放されます。

     

     

    また、ライバルに勝ってメス猫を射止めたり、子猫を育てる必要がなくなるせいか、避妊・去勢手術を受けた猫は、大人になっても心は子猫のままになりやすいです。

     

    不自然と言えばそうですが、いつまでも赤ちゃんのような可愛らしさが残るメリットはあります。

 

 

 

避妊・去勢のデメリット

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★繁殖できない

当たり前ですが、避妊・去勢手術を受けたら、一生涯繁殖することはできません。

 

かと言って、避妊・去勢手術に適した年齢も限られているので、よく検討して決めることが大切です。

 

 

参考までにメスで生後6~8ヶ月、オスで生後6~10ヶ月くらいが避妊・去勢手術に適していると言われています。

 

 

★肥満

ハッキリした原因は分かっていませんが、避妊・去勢手術を受けた猫は、そうでない猫に比べて肥満になりやすいことが分かっています。

 

 

★糖尿病

こちらもハッキリした原因は分かっていませんが、避妊・去勢手術を受けた猫は、そうでない猫に比べて糖尿病の発症率が高いことが報告されています。

 

 

★手術と麻酔のリスクがある

避妊・去勢手術は動物の手術の中では簡単な方ですが、全身麻酔が必要になります。

 

絶対に安全な全身麻酔は存在しないため、死亡するリスクも0ではありません。

 

 

避妊・去勢手術による死亡率は極めて低いですが、稀に命を落としてしまうこともあります

 

そのことも含めて、後悔のないようによく検討しましょう。

 

 

死亡リスクが0ではないので、繁殖をさせないのなら避妊・去勢手術をすべきとは言い切れませんが、記事を参考に、後悔のない決断をしてくださいね。

 

 

 

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